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ハーネスの選択方法

ハーネスの選択方法

■ 初めてハーネスを購入する方へ重要なお知らせ

 クライミング、雪山登山、沢登りを始めるにあたって、初めてハーネスを購入するときは、必ずお店に行って実際ハーネスを装着・ぶら下がって(体重をしっかりかけて)購入してください。これを怠ると、ハーネスにぶら下がった時に後ろに倒れるような感覚があったり、バランスが悪い場合は実際に上下逆転することもあります。初めて購入する場合は、絶対にインターネットショップで購入することは避けましょう!
 また、外のクライミングルートで使い始める前にインドアクライミングや室内で実際に体重をかけたらどうなるかを確認しておきましょう。思わぬスリップでハーネスに体重をかけた場合、バランスを失って大きく振られたりすることがあるので注意しましょう。
 ハーネスにはメーカー、利用用途によってウェストベルト、ビレイループ、レッグループ等の長さ、大きさが異なり、ハーネスに体重をかけた際に微妙にバランスが異なります。2本目以降の購入の際に当店のようなインターネットショップを利用することをお勧めします。ただし、アルパインハーネスのように積極的にハーネスに体重をかけないタイプを利用する場合は、ウェストベルトやレッグループのサイズを確認して購入しても問題ありません。
 アルパインハーネスの選びからはこちらから。

基礎情報

■ ハーネスの各部位名称

ハーネスの各部位名称
・バックル(Buckles):ウェストベルトに1〜2つの金属のバックルが付属します。バックルタイプとして、マニュアルタイプとオートタイプがありますが、いずれもベルトを折り返しする機構を用いています。マニュアルタイプは自分で折り返しする必要がありますが、オートタイプは既に折り返しされているので折り返しを忘れることがありません。タイインループと干渉を避けるために、真ん中よりずれて設定されています。
・ウェストベルト(Waistbelt):胴体の腰にまくベルトで、もっとも負荷がかかるため、衝撃を和らげるためにパッドが付属します。1つもしくは2つのバックルが調節のため付属します。
・ギアループ(Gear loops):カラビナ、確保器・下降器、クイックドローなどクライミングギア(登攀具)をラッキングするためのループ。ギアラックとも言う。ギアループの強度が低いため、このループで確保してはいけません。
・ホールループ(Haul loop):ハーネスの背面の真ん中に付属します。ロープをここに結び付けたり、軽い装備(グローブ、チョーク)をつけるのにも使います。ホールループがないハーネスもあります。
・ビレイループ(Belay loop):ハーネスのもっとも強度の高いループです。自己確保や他の人を確保する際に使います。アルパインハーネスの一部には、ビレイループがない(カラビナ等で代用可能)モデルもあります。
・タイインループ(Tie–in points):ロープとハーネスを接続する際に使用するポイントです。ウェストベルトにタイインループがない場合がありますが、ウェストベルトに直接ビレイループをかけます。
・レッグループ調整(Adjustable leg loops with buckles):レッグループの大きさを調節できる金属製のバックルです。夏のクライミングから冬の雪山登山まで使用する場合は、このレッグループ調整がついているモデルがおすすめです。軽量化されたハーネスはこのレッグループ調節が付属していないモデルもあります。
・レッグループ(Leg loops):両足を入れるループ。ここにも体重がかかるのでパッドが付属しています。

■ About “Haeness” ハーネスとは

 ハーネスとは、クライミングや登山などのアクティビティにおいて、自分の体重をロープや支点(岩や木に設置された支点)に支えるために腰と太ももに着用する安全帯のことを言います。
 クライミングや登山におけるハーネスは、その目的別に、一般的に、(1)スポートハーネス、(2)ハーネス(トラッドハーネス)、(3)Ice and Mixedハーネス、(4)アルパインハーネスに分類されます。一般的に登山におけるハーネスと言うと、(1)、(2)および(3)で使用するハーネスをさします。
 フリークライミングでは(1)・(2)・(3)、アルパインクライミングでは(2)・(3)、雪山におけるアンザイレンは(2)・(3)・(4)、簡単な岩場の確保は(3)・(4)がお勧めです。
 それぞれの特徴は、(1)はフリークライミングにおけるここ一番の勝負ハーネスで軽量化のためにギアラックが少なかったり、軽量化素材が使われおり比較的値段が高いです。(2)はマルチピッチやフリークライミング用で、体重を安定して支えるためにパッドが大きかったり、ギアラックが4つ程度ついていたり、多少重量はあるが使いやすく機能的にも充実しているものが多いですね。はじめて購入する場合は、このタイプを選びましょう。値段的にも一番安いですね。(3)基本的に(2)と同様の機能が備わっているが、多少軽量でギアラックにIce and Mixed用のラッキングシステムを取り付けられます。(4)下記参照。
 クライミングや登山で使われるハーネスの種類は以上の4つが代表的だが、キャニオニング(沢登り、洞窟)、ビッグウォール、フルボディ、レスキュー等の目的に特化したハーネスもあります。
 アルパインハーネスの選択方法はこちらを参照してください。

使用方法と選択のポイント

■ 使用目的・使い方

 ハーネスの使用目的として、自分の身体を確保することと、様々なギアをラッキングするという2つの目的があります。

(1) 自分の身体を確保する

 自分を確保する方法として、(1)自分と支点を固定して安全を確保する方法と、(2)他の人に確保してもらう方法があります。(1)は自己確保する、(2)は確保(ビレイ)してもらうと言います。確保する人もハーネスを装着して、確保器とロープを使います。

(2) 様々なギアをラッキングする

 ハーネスには通常2〜4つのギアラックが付属します。このギアラックに、登山・クライミングに必要なギアをラッキングします。カラビナ、クイックドロー(ヌンチャク)、確保器・下降器、スリング、ナチュラル・プロテクション、アイス・スクリュー、グローブ等。

■ 選択のポイント

 ハーネスの選択はこのページの一番初めに説明したように、お店に行って実際ハーネスを装着・ぶら下がる(体重をしっかりかけて)ことがもっとも重要です。メーカーやモデルと自分の相性がわかってきたり、ぶら下がることに慣れてきた場合は、実際にぶら下がらないでも、購入することができます。

選択のポイント(1) アクティビティから選ぶ

ハーネスの選択のポイント
(A)アルパインクライミング、マルチピッチクライミング:長時間のクライミングになることが多く、予備・捨てギア含め比較的多くのクライミングギアが必要になるため、ギアループは4つは必要。長時間行動のため衣類調整やレインウェアを着ることもあるため、レッグループ調節があってもよいが、軽量化と岩・樹木・ルンゼ等での引っ掛かりを無くすために、ないほうが望ましい。
(B)アイスクライミング:アイスクライミングはアイスアックス、アイゼン、雪山用のウェア、グローブ等を着て登るのでただでさえ重い。なのでできるだけ軽量でシンプルなハーネスを選択したい。レッグループ調節はあってもよいが、雪山用のウェアを想定してサイジングしても良いだろう。
(C)フリークライミング、スポーツクライミング:細かいホールド、滑り落ちそうなスタンス、前傾のため先が見えない壁、怖さを抑え込み冷静な判断力と360度の視野で空間で岩を捉える。そんなクライミングには極限の軽量化が求められます。
(D)ジムクライミング、インドアクライミング:比較的安全な設備の中でムーブ、様々な挑戦ができる場面です。
(E)縦走登山(岩場、鎖場):槍ヶ岳、大キレット、ジャンダルム、剱岳別山尾根など、一般登山道でも国内でも最も難しいルートです。こういったルートでは、岩場、鎖場、ハシゴ等を活用し、急峻な岩壁をよじ登ります。安全を確保するためやもしものためのレスキュー用としてハーネスを着用します。ただし、積極的に体重をかけたり、ぶら下がったりすることはないので、少し古いハーネスを使うこともあります。ハーネス、ヘルメット、皮手袋(グローブ)を「難所通過の三種の神器」と呼びます。
(F)雪山登山(アンザイレン):積雪期に、登山道、雪稜、雪壁など比較的急な斜面を行動するときにアンザイレン(お互いにロープをつなぎ合って同時に行動するしくみ)することがあります。この場合も、上記の(E)と同様に積極的に体重をかけることはないです。
(G)緊急用・予備:リーダーや山岳ガイドが緊急用・予備として携帯するものを想定していますが、ルートやメンバーによって、必要な機能はだいぶ異なってきます。例えば、メンバーの人数が多く体型も異なる場合は、比較的おおきなサイズを選択し、レッグループのあるもののほうが汎用的に使えます。また、120cmのスリング等でハーネスの代用もできるので、緊急用・予備を携帯しないこともあります。

各商品の紹介

■ マムート(mammut)のハーネス

 マムートのハーネスは(1)ゼフィル/ゼフィーラ シリーズ、(2)トギール/トギーラシリーズ、(3)オフィール/オフィーラシリーズの大きく3つに分かれます。これらの3つはコンセプトが異なっており、それぞれの最適なアクティビティが提案されています。

(1)ゼフィール/ゼフィーラ シリーズ

 このシリーズは最軽量を目指して作成され、様々なウェビングが軽量化されています。Mサイズで250gと軽い。ただし、ゼフィールアルティチュードだけは、氷河歩きや岩稜歩きといった荷重を積極的にかけないスポーツ用に開発されています。 mammut_split_webbing_technology1.png

(2)トギール/トギーラシリーズ

MAMMUT SPLIT WEBBING TECHNOLOGY-

(3)オフィール/オフィーラ シリーズ

MAMMUT_TWO-PART_WEBBING_TECHNOLOGY1.png

■ カンプ(CAMP)のハーネス

 カンプのハーネスを説明します。

ハーネスに関するよくある質問

Q.1 たくさんハーネスがあってどれを選べばいいかわかりません。初めて購入するときに、何か基準がありますか?

A.初めて購入するときは、(1)ビレイループが付属している、(2)レッグループ調節が付属している、(3)ギアループが2〜4個付属しているモデルを検討してみてください。初めて購入する場合は、クライミング、沢登りか雪山登山のためにハーネスを購入する場合が多く、最も汎用的なモデルを選択することが望ましいです。一番軽いもの、機能が少ないものを選択すると、今後他のアクティビティを楽しもうとするとサイズが合わなかったり、機能が足りなかったりする場合があるので、上記(1)〜(3)の機能を目安に購入してください。また、初めてハーネスを購入する際は、必ずお店でハーネスを装着し、ぶら下がって(ブランコのように体重をかけて)試してください、股上の長さ、ウェストベルトの太さ・厚さ等がメーカー、モデルによって違っており、バランスが合わない場合があります。

Q.2 ギアループにカラビナをかける方向はありますか?おすすめは?

A.ギアループにカラビナをかける方向は決まっていません。どちらにかけても問題ありません。自分が使ってみて上からかける、下からかけるを繰り返し試してみて、しっくりくる方法を採用しましょう。ただし、一度決めたら、左右同じ方法でかけることをおすすめしています。難しいルートでいつもと違うラッキングをしていると、クイックドロー(ヌンチャク)を外すのに手間取り、気持ちが焦って落ちてしまうこともあります。

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