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シェルレイヤーとは

シェルレイヤーとは

基礎情報

■ About "Shell layer" シェルレイヤーとは

 シェルレイヤーはウェアの一番外側でアウターシェル、マウンテンウェア、アルパインジャケット、レインウェア(雨具)とも言い、広義にはウインドブレーカーも含まれます。外気に直接触れるレイヤーなので、風、雨、雪、様々な自然物(とがった岩、樹木)から、身体を保護します。最近のシェルの多くは、防水もしくは撥水機能を備え、耐久性撥水処理しています。
 アウターシェルに求められる機能として、(1)防水性、(2)防風性、(3)透湿性、(4)伸縮性、(5)保護性能が求められます。防水性は撥水性と異なります。
 各社の防水透湿素材の説明はこちらのページを参照してください。
 (A)軽量な防水透湿素材(ゴアテックスパックライト)を使用して軽量化を実現したモデル。(B)耐久性、利便性、着心地も良い最も一般的なシェル。(C)防水性ではなく撥水性のある素材を用いたソフトシェル。透湿性が高い。(D)レインウェア。徹底的に余分な装備を除いた軽量モデル。
シェルレイヤー、レイヤードの説明

■ 1.生地での分類

 アウターシェルは生地の特徴から、3つに分類されます。(1)ハードシェル、(2)ソフトシェル、(3)ハイブリッドです。1枚目に選ぶならシンプルなハードシェルをお勧めします。
ハードシェル:「硬い殻」という意味で、アウターシェルに求められる、防水性、防風性、保護性能を特に重視したシェルです。多くのものが縫い目からの水の侵入を防ぐため裏地をシームテープで補強して、レインウェアと同様に完全防水を実現しています。保護性能は、メーカーのラインナップやメーカー間での考え方によって様々で、軽量化のために非常に薄くできているものや、極地やアルパインクライミングを想定し耐久性が高いものまで様々です。この保護性能は、生地の選択と密接に関係しており、着心地に直結します。高機能なシェルは、防水性、防風性、保護性能を十分に備え、なおかつ透湿性、伸縮性を高いレベルで達成しているものがあります。ハードに利用しても耐久性が高いものが多く、シンプル、軽量なので個人的には最も好きなタイプです。
ソフトシェル:「柔らかい殻」という意味で、アウターシェルに求められる、透湿性、伸縮性を特に重視したシェル。防水性のかわりに撥水加工を施しているものが多く、小雨やアイスクライミング等のアクティビティには、撥水機能で十分な場合が多い。透湿性が高いのでアイスクライミングや雪山登山には適度な保温性もありマッチする場合が多いです。
ハイブリット:部分的にハードシェルとソフトシェルの素材を組み合わせて使用し、両者の機能的なメリットを享受できる。脇の下や背中は汗を多量に各部分なのでソフトシェル生地を使用し、全面やフードは防水性、防風性を持たしているものが多い。

■ 2.機能的な分類

防水性/透湿性シェル:様々な気候、天気を問わず利用できる。温暖湿潤、寒冷地、高所での活動に適しています。シェル生地の耐摩耗性、耐久性、抵抗性の違いによって、レインウェア(雨具)とマウンテンウェア(アルパインジャケット)に分類される。レインウェアとマウンテンウェアの大きな違いとして、マウンテンウェアは岩稜帯や雪山でのクライミング、アイスクライミングを想定し、生地の強度があります。また、雪山・アイスバーンでの滑落の時に摩擦向上のためざらざらとした質感のものもある。
撥水性/透湿性シェル:軽量化のために、防水性のレイヤー(ラミネート)を省いた簡易的なシェル。トレイルランニングや予備のレインウェア(完全防水ではない)、ウィンドブレーカー等で使われています。
ソフトシェル:クライミング、アイスクライミング、ドライツーリング等の比較的安定した環境下で高負荷な運動するときに最適です。雨、風から適度に保護し、透湿性(通気性)が良いため蒸れることを抑止する。多くのソフトシェルは伸縮性(柔軟性)があり、クライミングやアイスクライミングでのダイナミックなムーブにウェアが追従します。
防水性/非透湿性シェル:透湿性が無いので、釣り、スポーツ観戦等の比較的運動量の少ないアクティビティに最適です。また、無雪期の非常時のレインウェアとして、軽量なシェルを持っておくと激しい雨の時でも濡れません。
インサレーション付シェル:保温材が入ったシェル。寒冷地の街着やスキー・スノーボード用のものが多い。化学繊維のレイヤーが含まれ、暖かいが登山やクライミングには向かない。

■ 3.アウターシェルの特徴・ディティール

各部位の名称:アウターシェルの各部位の名称を下記に示します。
シェルレイヤーの各部位の説明
シェル(表地):生地の厚さ、しなやかさ(伸縮性)、さわり心地、光沢
フード:シェルレイヤーには基本的にフードがあるものを選択しましょう。フードのないモデルは、トレッキング、キャンピング等の比較的活動強度の低いスポーツで活躍します。
ファスナー(ジッパー):シェルレイヤーのファスナーは生地が防水透湿性のある生地が多いため、多くは止水ジッパーを採用しています。(1)一般的な止水ジッパーです。フィルムをラミネートし強力な撥水を持たせ、水が侵入してくるのを防ぎます。ただし、完全防水ではありません。(2)簡易なタイプのジッパーの末端です。上からの雨水を防ぎます。(3)上位モデルでは、上下からあけることができるファスナーを採用している場合があります。(4)止水ジッパーにさらに水を防ぐカバーがついています。ジッパー周辺が補強され摩擦のある生地を採用し、操作性も良いです。(5)ジッパーの周辺を外と内側から補強しているタイプです。信頼性が一番高いですね。
シェルレイヤーのジッパーの種類
シェルレイヤーのジッパーの種類

ポケット:ポケットを確認する際は、大きさ、位置、数量、ベンチレーション効果、止水性等を確認すると良いでしょう。ポケットに地図を入れる場合は縦長に広い大きさが必要です。クライミングで使用する場合は、ハーネスと干渉するので比較的ウェアの上部にポケットがあるほうが良いでしょう。あまりいないですが、ポケットを利用しない人は、軽量化のために胸ポケットしかないモデルもあります。(1)インナーポケットがメッシュで大きいので地図がすっぽり入ります。メッシュになっているため、保温性もあります。(2)ベンチレーション効果のためにインナー側がメッシュになっています。ポケットを開けることによって、外気を取り入れることができます。(3)保温性・防風性のためにメッシュになっていないモデルです。個人的にはシンプルなの好きですね。(4)胸ポケットとインナーポケットが共有しているタイプです。ミドルレイヤーへのアクセスが直接可能です。ベンチレーション効果もありますが、気を付けないと物を落とす場合もあります。
シェルレイヤーのポケットの種類
シェルレイヤーのポケットの種類
カフ:袖口の形状(カフ)には様々な物があります。操作性、防風性・保温性、耐久性、運動性、軽量化を考慮して各メーカーから様々なアイディアが出されています。(1)と(2)最も標準的なマジックテープで留めるタイプです。(1)のテープ部分が2つに分かれていますが、留めやすく外しやすいですね。(2)はマジックテープに加えて袖口が伸縮性のあるゴムも併用しているので保温性・防風性に加えて締めすぎず快適です。(3)軽量化のためにカフ自体を省いていますが、グローブの中・外から親指にかけるサムホールがついているので、クライミング等の身体を動かす際でもウェアがしっかりフィットします。(4)ソフトシェル等のシェルレイヤーにはサムホールと伸縮性のあるカフで留めるものもあります。このタイプはグローブとの相性が悪い場合があるので、よく確かめましょう。
シェルレイヤーのカフの種類
シェルレイヤーのカフの種類
ドローコード:ドローコードはフード、腰に付属し、締めることによって大きさを調整し、防風性、保温性を高めます。(1)簡易なタイプのドローコードです。(2)比較的太いドローコードで耐久性を高めています。このモデルはフード自体の襟口に収納できます。(3)軽量化のためにドローコード自体を省いているモデルもあります。
シェルレイヤーのフードドローコードの種類

■ 4.フィッティング方法

 アウターシェルのフィッティング方法は、実際のアクティビティで使用するベースレイヤー、ミドルレイヤーを着てみて試すのが一番いいですが、そういった機会を作ることがなかなか難しいと思います。まずは自分のサイズとあっているかを確認しましょう。各メーカーのサイズ(S、M、L)表記を自分の体形を比較します。そのうえで、フィッティングの際での確認ポイントとして、(1)肩幅と胴回り、(2)袖の長さ、(3)フードの大きさ、(4)操作性等を確認してみてください。
 (1)肩の大きさは人によって異なる場合があるので、手を大きく上下、前後に動かして確認しましょう。
 (2)クライミング、アイスクライミング、バリエーション等のアクティビティを想定し、手を同時・交互に上下に動かしてみましょう。
 (3)ヘルメットやミドルレイヤーを想定して実際に付けてみましょう。
 (4)ファスナーの開け閉め、ドローコードの締め緩め、視界の広さ、カフの開け閉め等、実際のグローブを付けて試すのが一番です。
自分のサイズ:自分のサイズを知りましょう。
ギアのサイズ:ヘルメット、ハーネス、ザック
各社のウェアのサイズ
使用目的ごとのサイズ

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