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雪山登山とは?

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■ 留意点

このページでは、雪山登山の導入概要のみを説明しています。雪山登山は危険なスポーツなので、経験豊かな指導者のもと行ってください。

雪山登山とは

 冬は山をすっぽりと雪が覆います。夏の土や泥っぽい感じや紅葉の落ち葉も山登りの楽しみの一つですが、白く輝く雪の上をサクサク・フワフワ歩く雪山は、非日常感たっぷりの別世界です。水分を多く含んだ夏山とは違い、冬の乾燥した空気は遠くまで景色が見渡せ、夏には見られなかった広大な景色が広がります。
 登山は、普段の生活と全く異なる環境のスポーツです。特に、雪山では、普段の生活では考えられないような状況・天気になることがあります。寒さ、強風、ルートファインディングの難しさ、高い運動量、脱水症状、日焼けなどがもたらす雪山特有のリスクが存在します。また、それが故に、困難な状況下で達成する登山やクライミングは、かえようのない充実感を感じれるはずです。様々な困難と対峙し、乗り越えていく壁は普段の生活では味わえないような充実感と満足感を得られることでしょう。
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(1)雪山装備はとにかく多い・重い:残雪期5月の白馬岳主稜、(2)急雪壁の登攀、1つのミスも許されません:5月の剱岳八つ峰、(3)アイスクライミングの要素も登山に必要になります:1月山梨県小川山、(6)岩場直下でのビヴァーク:5月の鹿島槍ヶ岳東尾根、(7)アンザイレンで同時確保:4月の八ヶ岳赤岳、(8)雪上訓練で雪山に必要な基礎知識〜複合的なチームレスキューを学びます:八ヶ岳山麓、(9)冬型が強まれば5月でもホワイトアウト:5月の鹿島槍ヶ岳、(10)空気が乾燥した冬の景色はきれいです:剱岳から白馬岳を望む。

雪山登山の装備

 代表的な雪山の装備を紹介します。全ての装備の選択のポイントや詳細な説明はこちらのページから。
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(1) アウターシェル(シェルレイヤー)上下

 シェルレイヤーは、外気と直接触れるレイヤーなので、防風性、保温性、透湿性、防水性が求められます。シェルレイヤーのウェアは、アウターシェル、アルパイン・ジャケットととも呼ばれます。アウターの素材、ストレッチ性、防水透湿性素材で分類されます。行動中には、アンダーウェアと共に最も良く使うレイヤーなので、初めて選ぶものから、良いもの(比較的値段が高いもの)を選んで下さい。必ずフード付の物を選びましょう。


エクストリーム バルトロジャケット(EX Baltoro JK) - マムート(mammut) ラズリ(LAZULI) PTX Womens 1X JACKET - サレワ(salewa) クアンタム2ジャケット(QUANTUM 2 JK) - マムート(mammut) クアンタムパンツ(QUANTUM PANT) - マムート(mammut) マサオジャケット(Masao JK) - マムート(mammut)

(2) ハーネス

 雪山登山ではクランポンを装着し、岩場、雪稜、雪壁を登る場合があります、万が一の滑落に備えて、同時行動中の安全確保(アンザイレン)や隔時行動の安全確保(スタカット)のために、個人個人がハーネスを装着する場面が少なくありません。雪山登山のみの使用であれば、軽量で装着しやすいアルパインハーネスでも問題ありません。アルパインハーネスの選択方法はこちらのページを参照してください。ハーネスの選択方法はこちらのページを参照してください。

(3) ピッケル

 ピッケル(アイスアックス)は、簡単なトレッキングやスノーシューハイキング等を除き雪山登山には必須の装備になります。シャフト(持つところ)がストレートのものとベントしたもの(曲がったもの)がありますが、最近はベントしたものが多い。

(4) ストック(トレッキングポール)

 雪の上を歩くと、雪の下に何が埋まっているかわからず、大きな石や大きな穴にふいに乗ってしまうことがあります。そういったときに、バランスを崩しやすいので、ストックがあるとバランスを保ちやすく、体力を温存できます。

(5) ゴーグル(サングラス)

 サングラスは、雪山では必携装備になります。太陽光と雪面からの反射で紫外線はかなり強いです。サングラスが無いと雪目(表層角膜炎)になり、症状がひどいと目を開けることができなくなります。必ず予備を持ちましょう。

(6) グローブ

 手袋は雪山装備の中でも最も重要です。凍傷になりやすい手を保温します。素材から防水透湿素材、防水素材、フリース・化繊、羽毛(ダウン)、ウールに分類されます。役割からインナーグロープ、アウターグローグ、オーバーグローブ、ウィンドストッパーに分類されます。インナーグローブは保温性、吸水性のあるフリース、アウターグローブは保温性、撥水性(防水性)のあるフリースもしくはシェル、アウターグローブは防風性、撥水性(防水性)のあるシェルが多いです。ウィンドストッパーは防風性を重視した薄手の緊急用のものが多いです。


Gホットドライ ( G HOT DRY ) ブラック - カンプ(CAMP) Gホットドライ ( G HOT DRY ) オレンジ - カンプ(CAMP) Gホットドライ ( G HOT DRY ) ブラック - カンプ(CAMP) Gホット ( G HOT ) オレンジ - カンプ(CAMP) G テック ドライ(G TECH DRY) - カンプ(CAMP) G-ライトウィンド(G Lite Wind) - カンプ(CAMP) ウインドミトン(Windmit'N) - カンプ(CAMP) ドライミトン(Drymit’N) - カンプ(CAMP) G COMP WIND - カンプ(CAMP)

(7) 雪山登山靴・クランポン(アイゼン)

 雪山登山靴は、ウィンターブーツ・登山靴とも言います。無雪期の登山靴と比べ保温性向上のためにシンサレートやウールの保温材が入っているために、1足800〜1,200gになります。アウターの素材により(1)皮(レザー)、(2)化学繊維及び(3)プラスチックタイプの3種類に分かれます。(1)は耐久性があり自分の足に慣れてきますが重いです。(2)は軽量、防水性・保温性も高く、剛性もあり近年もっとも使われています。(3)はほぼ完全な防水性と保温性が優れていますが、密閉性が高いため汗でインナーブーツが濡れやすい。
 クランポンは、アイゼンとも呼ばれます。素材から、(1)クロモリブデン、(2)ステンレス、(3)アルミに分かれます。(1)は信頼性が高く頑丈です。(2)は錆びにくい。最近モデルが増えています。(3)は軽量ですが、摩耗に弱くバックカントリーの非常用として携行されることが多い。

■ 雪山の装備一覧

 雪山の装備一覧です。全ての装備の選択のポイントや詳細な説明はこちらのページから。
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■ 雪山装備選択の4つのポイント

 雪山装備は、夏山のそれと比べて、ウェア、シュラフ、防寒着が重たくなり、さらに夏山で持たないようなアイゼン、ピッケル、ゴーグル等の装備が増えます。そのため、雪山装備では、一つ一つの装備をいかに軽量・コンパクトにするかがキーになります。

(A)装備の軽量化:

 軽量化の観点として、(1)重い装備の軽重化と、(2)装備の選択で軽量化といった、2つの観点があります。(1)は重い装備を軽い装備に変えていくという方法で、テント(約1.5kg)、ザック(約1.2kg)、シュラフ及びエアマット(約1.0kg)、ブーツ(約0.9kg)、アウターシェル(上下約0.8kg)程度まで軽量化すると効果がはっきり表れます。(2)は重複する機能を避け、本当に必要かどうかを吟味する方法です。アウターシェルをしっかりした防水性のものを選ぶことによって、レインウェアを兼ねます。防寒着としてのダウンジャケットは、シュラフの保温性を少なくできます。着替えは必要最小限に考えますが、1泊2日以上の山行では、靴下、手袋等は必須です。必要な予備と過剰な予備をしっかり自分で吟味しましょう。

(B)雪山装備の小物の重要性:

 雪山では強風や寒さから身を守るため、サングラス、目出帽、グローブが必須です。これらは、風で飛ばされたり落としたりすると、山行を継続することが困難な場合があるので、必ず替えを持っていきましょう。十分な機能で、自分のサイズに合ったものを選びましょう。特に、グローブは人や山によって使用感、使い方が大きく異なるため、なかなか良いものに出会えないかもしれません。リーダーやショップの店員に聞いてアドバイスを受けましょう。

(C)雪山特有の運動量:

 寒い!!と思った時にこそ、1枚脱いでみましょう。雪山では、重荷、ラッセル、アイゼン歩行等、普段の山登りよりも負荷がかかる運動です。歩き始めて5分も経てばすぐ汗をかくでしょう。雪山の最も怖いリスクは、汗や雨(雪)による、衣類の濡れです。ウェアが濡れることによって、放散の際に体温を奪い、強い風に吹かれると致命的です。

(D)雪崩対応の3種の神器:

 ビーコン、プローブ(ゾンデ)、シャベルです。バリエーションルートや過去に雪崩が起こっている場所には必携です。入山前にこれら装備品の使い方、留意点、これらの装備品の限界等を練習、体得しておきましょう。
雪山装備

雪山登山の8つの基礎知識

(A)雪山の歩行技術:

 雪山は、雪の上を歩く事が多いため、雪上歩行の技術が欠かせません。歩行技術の他に、アイゼンワーク、ピッケルワーク等の技術習得の他に、滑落停止訓練、ロープワーク、紫外線対策等様々なリスクに対して、知識や適切な対応が必要になります。また、ウェアも運動量と外気温、天気によって適切なレイヤードと温度調整が求められます。

(B)休憩時の留意点:

 大休憩や食事中は、暖かくしてリラックスしましょう。ダウンジャケットやニット帽、簡易ザブトンを活用しましょう。なるべく汗をかかないように運動量や歩行ペースを調整し、休憩時に冷えないように1枚重ね着します。行動時は脱いで、汗をかかないようにします。登山中に休憩する場合には、汗が冷えるのをもっとも注意し、シェルレイヤーやミドルレイヤーをはおり、体が冷えないようにしましょう。冷えると疲労が増して、体力を奪われます。

(C)寝るとき:

 天気のいい夜は放射冷却効果でぐんぐん気温が下がります。4シーズン用のシュラフ、シュラフカバー、エアマットで快適な睡眠をとって、疲れを取りましょう。日本の本州でも気温が-20度以上に下がることは珍しくありません。

(D)積雪:

 2つ玉低気圧や西高東低の冬型の気圧配置によって、一晩に50cm以上の積雪も普通にあります。積雪量が多いと、テントに雪が積もりテントの透湿性や通気性が低下することがあり、夜に定期的に雪かきを強いられることもあります。
雪山登山とは

(E)アイスクライミングの基礎:

 雪山のアルパインクライミングでは、アイスクライミングの技術の習得が必須です。安全な人口壁でギアの使用方法、ロープワーク等を学びましょう。不安定な氷にしっかり立つアイゼンワークを練習することによって、雪山の様々な状況に対応できるようになるでしょう。

(F)アイスクライミング:

 アイスクライミングの基礎を学び、自然の滝(凍った滝)にチャレンジしましょう。これまで味わったことない新しいスポーツへの挑戦です!!垂直の氷を登るには、テクニックやルートファインディングも必要ですが、体力と筋力が必要です。

(G)冬の山小屋はとても快適です:

 寒い冬こそ山小屋を活用しましょう。雪山初心者や悪天候の時の強い味方。乾燥室で濡れた衣類を乾かせるのも◎です。ただし、1泊2日以上の山行の場合は、ビバーク(ツエルトやシュラフカバー)用具を必ず持っていきましょう。逆に、テントは夏山のテント泊よりずっと厳しく、寒さ、風、装備の重さ等の理由により、雪山初心者は山小屋泊することをおすすめします。

(H)信頼できるリーダーと仲間:

 登山仲間と共に安全に、より高みを目指して冬のスポーツを楽しみましょう。仲間と同じ目標を達成した時の喜びや充実感を共有できます。雪山では滑落を抑止するために、仲間同士がロープでつながるアンザイレンして、同時登攀することが多々あります。仲間との信頼関係の上成り立つ技術です。
雪山登山とは

雪山での生活

雪山での生活


■ 雪山のテント生活

 雪上生活では、雪がある状態でのテント設置、テント内での過し方、夏山との違いなどを学びます。4シーズン用のシュラフ、シュラフカバー、エアーマット、ニット帽で暖かい睡眠で疲れをしっかり取りましょう。

(A)テントを設置する場所:

 雪が吹き溜まる場所、雪崩そうな斜面(上部に雪庇)、風の強い稜線等の強風や雪崩のリスクが発生する可能性が高い場所を避け、平らな樹林帯に設置するのがベストです。設置場所を決めたら、全員で協力し雪を踏み固めて整地します。これで寝心地がずいぶん違います。

(B)テント設営の整地:

 テントの大きさより約1.5倍大きく整地し、スノーブロックで周りを風から守ります。

(C)張綱:

 張綱をしっかり張って強風に備えます。枯れ枝、竹ペグ等に綱を巻き付けて雪に埋め、しっかり固定しましょう。支点は、寝る間に使わないピッケルやスコップでも良いです。ただし、埋めすぎると翌朝凍って掘り出すのが非常に大変です。綱の調節は夏山とは逆です。

(D)テントでの休憩:

 テント内での生活は、疲れを癒すために、ダウン、ニット帽、テントシューズ(ゾウ足)を着込み暖かいウェアでリラックスして食事や睡眠をとりましょう。雪山は自分が思っている以上に水分を奪われますので、十分すぎるほど水分を補給しましょう。

(E)雪ベンチ:

 風がなく天気が良ければ野外にテーブルとベンチを雪で作って食事すると、ほんとに美味しいですよ!!

(F)水作り:

 役割分担して効率的に水作りをしましょう。(1)テントの外に置いた雪袋から雪を入れる人、(2)かき混ぜたりコッヘルを持つ溶かす人、(3)水を別容器に入れる人、の3役がいれば効率的に水を作ることができます。水を別容器に入れるのはちょっとした技術が必要なので幅広の口の水筒を持っておくと便利です。
雪山での生活

■ 暖かく寝るコツ

 暖かくして寝るコツは、(A)保温層の充実と(B)冷気の遮断の2つあります。
 (A)は自分が着るもの、シュラフ等の保温する層を充実させます。ベースレイヤー、フリース、ダウンジャケット、バラクラバ、ニット帽、フリースの手袋、ダウンシュラフ、エアマット等、着れるだけ着込めば、暖かくなります。ただし、アウターシェル等のハードシェルやオーバーグローブ等の素材は保温層の充実というより、遮断してしまう場合があり、一般的には保温する層には含めません。
 (B)はとにかく外気をいくつものレイヤーで遮断します。テント、銀マット、ロープ、ザック、ビニール袋、ハードシェル等のレイヤーを増やすことによって、空気の層がたくさんできて冷気を遮断することができます。
雪山で暖かくして寝るコツ


雪山で行動する技術

■ 登山技術

 夏山と共通する技術として、読図、山の登り・下りなどがあります。しかし、雪が積もることによってフィールド自体が変わるので、雪山独自の技術が多くあります。雪面の登り・下り、滑落停止、ピッケル・アイゼンの使用、雪崩対策、濡れ防止・対応等。
(A)雪面の登下降の技術:雪山登山の最も基本的な登山技術である、登下降でのキックステップを確実にマスターしましょう。蹴りの角度、強さ、雪面の硬さ、かかとの使い方、バランスのとり方等を練習しましょう。
(B)アイゼンの選択:Bのアイゼンはバックカントリー用の簡易アイゼンで、雪山には向きません。アイゼンの選択方法として、前爪のタイプが横爪と縦爪があります。横爪は雪への浮力が大きいことから稜線歩きに適し、縦爪はアイスの要素があるルンゼの登攀やアイスクライミングに向いています。靴底に雪が付きにくいため、スノーシャット(アンチスノープレート)がついているアイゼンを選択しましょう。
(C)滑落停止訓練:雪山登山の最も重要な訓練です。この動作ができないと、3,000m級の頂上は目指せません。真剣に取り組みましょう。
(D)弱層の確認:弱層テストは雪崩予測の一つの要素でしかありません。大量の降雪後は、斜面の選択や集団行動に気を付けましょう。
雪山の登山技術についての説明

■ 登攀技術

 登攀技術は無雪期のものとは大きく異なります。グローブをしたままで、各種ロープワーク、岩場の登り、アイスクライミング等、スピーディにこなすには慣れが必要です。
(A)岩場のこなし方:アイゼンでの岩稜帯の登りは、極度の緊張の中で、安全の最優先、確実な技術、ルートファインディング等が高いレベルで要求されます。
(B)アイスクライミングの要素:バリエーションルートに、氷のセクションが出てくることは頻繁にあります。支点構築・回収、ムーブ、登攀具の使い方を練習しておきましょう。
(C)再確認が重要です:冬用グローブ、アイゼン、ハーネス、重荷でのロープワークは、確実に安全な手順で一つ一つの動作を確認します。注意深くしすぎることはないので、確実に。
(D)支点:アイスクライミングでは主に氷に支点を取って登ります(写真は氷柱にスリングをガースヒッチでの支点)。
雪山登攀技術の説明

雪山に向かう準備

■ 体力・トレーニング

 重荷、高負荷な運動量、脱水など、雪山は何と言っても体力が必要です。雪山特有の筋力の補強や心肺系のトレーニングをすることによって、より安全に・余裕をもって行動できるので、普段から心肺系・筋力系のトレーニングを心がけてください。
(A)ラッセルワーク:重荷、深雪でのラッセルは、激しく体力が消耗します。10〜20分間隔で交代しましょう。
(B)ふくらはぎの筋肉:アイゼンを装着してのアイスクライミングや岩稜の登攀はつま先で立ち続けることがあるので、ハムストリングのトレーニングが有効です。
(C)筋力トレーニング:RM(反復可能最大重量)80%で週2回程度が最も効果的です。イベントに合わせて自分のパフォーマンスを最もいい状態に持っていきましょう。
(D)効果的なトレーニング:ランニング、階段の登下降が効果が高いトレーニングです。
登山の効果的なトレーニングについての説明

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは