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インドアクライミングジムの利用方法

 槍穂の縦走路や剱岳等の一般登山道において、クライミングの要素が必要になる場面はしばしばあります。一般に、岩場・鎖場・ざれ場等の危険個所は難所と呼ばれ、困難さゆえによる多くの登山者を迎え入れ、多くの事故が起こっている場所でもあります。
 これらの難所の通過には、(1)浮石への対処・落石への対処(外的要因)、(2)確実な登下降・三点支持でのクライミング(技術の習得、内的要因)、(3)余裕のある体力(内的要因)など、(4)ルートファインディング(経験、内的要因)等、登山に求められるアウトドア的な要素以外に様々な技術・知識・経験が求められます。
 本ページでは、これらの難所の通過のために、インドアクライミングジムで練習・準備できることを学びます。

■ インドアクライミングでのクライミングギア

 インドアクライミングは専用の設備でクライミングの練習ができるので、初心者やムーブ(動き・バランス)の練習を安全にできます。必要なギアは、アウトドアでのクライミングと基本的には同じです。
 【A】(1・6)ウェアは動きやすければ何でもOK。気合の入るTシャツでモチベーションを上げるのもよし、ストレッチ性のあるものでパフォーマンスを上げるのもよし。比較的、綿(コットン)の物が好まれます。(2)アウトドアで使用するもので良いです。インドアではあまりギアを使わないので、ギアラックが少なくてもよい。(3)インドアは密閉空間なので粉が飛び散らない液体チョークかチョークボールを使いましょう。また、座る際にチョークバックを踏んでしまわないよう気を付けましょう。 (7) レンタルシューズの時は、短い靴下を持っていきましょう。
【B】(6)ロープを使うクライミングで、リードクライミングや確保器用意されていないジムでは必携です。確保器と安全環付カラビナはセットで使いましょう。(6)リードクライミング用にセルフビレイ用に持ってたほうが便利。
【C】頻繁に脱ぎ履き出来るようにスリッパかベルクロタイプがおすすめです。靴ひもタイプ(レースアップ)はフィット感が良く、ヒールフック等のかかとをひっかけるスタンスでも安心できるのでアウトドア向きです。
インドアクライミングでのクライミングギア

■ ハーネス装着の留意点

 ハーネスの装着で気を付けることは、(A)バックルの折り返しを必ず確認します。あまったベルトは末端処理(結ぶ)か、ウェストベルトのゴムに収納しましょう。(C)上下やねじれが無いことを確認します。たいていのハーネスはレッグループにメーカー名が書かれているので、文字が上下反対になっていないことを確認します。(D)適切に調節されていることを確認します。クライミングするとウェストベルトは緩んでくるので、ウェストベルトはしっかり締めます。レッグループはてのひらが入る程度でOKです。写真だと緩みすぎなので、もうちょっと締めます。これらを確実に実施することによって、初めてハーネスの機能が発揮されます。
また、ロープクライミングの場合は、お互いのギアの装備を確認しあいましょう。上記(A)〜(C)の確認、安全環付カラビナのゲートの確認、確保器とロープセットの確認等を必ず実施しましょう。
ハーネス装着の留意点

■ インドアクライミングジムの常識・ルール(例)

 クライミングはルールを守らないと危険なことがあるため、クライミングジムではおおよそ下記のルールが一般的な事例です。(ただし、ジムによって考え方が異なるので事前に確認しましょう。) ・一人一壁
・マットで休まない
・飲食は決められた場所で
・壁への取り付きは順番・ゆずりあいの心で
・チョークボールもしくは液体チョークで
・ロープクライミングは細心の注意・最大の安全で

■ インドアクライミングジムでの練習方法

 インドアクライミングジムは、フリークライミングやボルダリング等のスラブ、垂壁、ハング壁の比較的壁の形状が平坦な面を想定して設定されています。しかし、自然の岩場は、ルンゼ(へこんだ沢地形)、稜線上のリッジ、チムニーやクラックなど、前後左右様々なバランスで登ることが多く、こういった状況を想定して練習することが重要です。
 垂壁の壁よりは、ルート上に凹角状のへこんだ場所や凸状のでっぱった場所が含まれているとより自然の岩場の形状を想定して練習できます。

■ 三点支持

 クライミングの最も基礎的なバランスです。(A)両手両足の4点をホールドにのせてスタートです。(B)ルート方向やホールドの向き、次の手順を考えて、バランスを取って1点をホールドから離します。この時三点で安定していることが最も重要です。(C)次のホールドに最適なバランスを維持しホールドをつかみます。(D)BとCを連続して動作します。(E)身体の重心の真下に足を持ってきて、しっかり足に体重をかけましょう。
三点支持の練習

■ 様々なスタンス

 (A)スタンスに足を置くときは基本的に母子球からつま先を乗せます。土踏まずや足裏全体をスタンスに置くと楽ですが、次の動きにが制限されます。(B)インドアでは比較的大きなスタンスが多いので、積極的に小さいスタンス(ジブス)に乗ると、自然の岩場をでも応用できます。写真はインサイドステップ。(C)アウトサイドステップ。(D)スメアリング:滑りそうな面でもしっかり体重をのせて摩擦を増やすと滑りません。自分のシューズとスタンスの摩擦の限界を色々試してみると良いでしょう。自然の岩場に行っても、シューズと岩の相性を確認すると岩質によって摩擦が異なるのがわかると思います。(D)ヒールフック(かかとをひっかける):壁に身体を寄せて手の荷重を減らします。
インドアクライミングでの様々なスタンス

■ 足の動かし方

 自然の岩場では、手のホールドは比較的わかりやすいですが、足のスタンス(置き場所)は分かりずらいことが多いです。身体を上げて足元が見えなくなる場合があるので、上る前に、しっかりスタンスの位置を覚えましょう。(A)スタンスの基本は、歩幅を小さくして登ります。1歩1歩が大きいと無駄な筋力を使い疲れます。 (B・C・D)岩場をトラバース(横切る)する時は足を決めて手を動かして行きましょう。足をクロスさせると、引っかかったりバランスを崩しやすく危険です。
インドアクライミングでの足の動かし方

■ 自然の岩場を意識したムーブの練習

 ここで紹介するムーブはアウトドアでしか使わないわけではないが、特にアウトドアのクライミングを意識して練習すると良い実践向け(使えるムーブ)の練習です。(A・B・C)ハイステップ:スタンスが遠く足を一気に上げるときは上げた足にしっかり体重を乗せるため腰を移動し体重移動させ、腰に乗り込むようにしてゆっくり立ち上がります。下の手をプッシュしながら身体を上げます。(D)ステミング:両足を張り出して身体を支えます。レスト・ルートファインディングに最適です。(E)バックステップ:足を後ろに出して身体を横に向けます。トラバースやルンゼ状のルートで使います。(F・G・H)プッシュ:片手で壁やホールドをプッシュして体重を支え、足を上げる技術。自然の岩場では多用するムーブです。
インドアクライミングでの自然の岩場を意識したムーブの練習

■ 留意点

 本ページは、エキスパート登山のためのインドアトレーニングの一例を示しています。インドアクライミングの各ジムのルールや経験者の指導を受けて実施してください。

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