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ロープの選択方法

 クライミングや登山といったスポーツ分野では、ロープを使うシーンが少なくありません。危険なルートを安全に登るために自分たちの安全を確保するために、ロープが使われます。クライミングや登山で使われるロープは一般的にはダイナミックロープと言って、ロープ自体が伸長(伸び縮み)して滑落等の衝撃を緩和する仕組みになっています。これによって、滑落時に人の体に生じる滑落の衝撃を緩和して、安全を確保します。このページでは、主にクライミングや登山において、ロープが必要な時の選択方法を説明します。また、主に英語表記を標準とし、ドイツ語等の表記の場合は明示して表示します。

基礎情報

■ ロープの各部位名称



■ About “Rope”(ロープ、クライミングロープ)とは

 クライミングや登山で使われるロープ(Rope:英語)は、ザイル(Seile:ドイツ語)とも呼ばれ、岩場、雪壁・雪稜、氷壁、沢、岩稜帯等、危険なルートや行程で自分たちの安全を確保するために使います。使う目的でいくつかロープの種類があるので、それぞれ説明します。
 ロープの伸び縮みの度合いでダイナミックロープ(dynamic rope)とスタティックロープ(Static rope)の2種類があります。ダイナミックロープは伸縮性のあるロープで、スタティックロープは伸縮性が(ほとんど)ないロープのことです。クライミングや登山で使われるロープは主にダイナミックロープが使われ、滑落等の衝撃に対してロープが伸びることによってその衝撃を吸収して安全を確保します。逆にスタティックロープは、クライミングや登山で一般的には使われることはなく、レスキュー、懸垂下降やロープを登るためのフィックスロープ(固定ロープ)として使われることがあります。伸縮性がほとんどないために固定してそれを手でつかんで登っていくというシーンでは便利ですが、滑落時の衝撃を吸収することはないです。本ページの以降では、主にダイナミックロープの使用を前提に説明します。

■ ダイナミックロープの選択のポイント

 ダイナミックロープはその利用目的から、3つの分類に分かれます。
(1)シングルロープ(Single Rope):ロープの種類の中で最も強度が高く、クライミングのシーンで最も良く使われるロープの種類です。1本で使います。ロープ径は8.9-11.0mm、重量は52-77g/m、UIAAフォールテスト5-17回。
(2)ハーフロープ(Half Ropes):日本ではダブルロープと言うのが一般的でしょう。主にアルパインクライミング、マルチピッチクライミング、アイスクライミングなどのルートが直上していない場所や凹凸があったり、左右にトラバースするルート等で使われます。1ルートで2本のロープを使いますが、ルートがジグザグに左右に移動する場合やトラバースする場合でも、ロープをかける支点(ランナー)はなるべく直線状であるほうが、引っ掛かりによる摩擦を軽減でき、滑落した際の衝撃をロープの伸びが吸収するため安全です。ロープ径は8-9mm、重量は41-53g/m、UIAAフォールテスト6-16回。
(3)ツインロープ(Twin Ropes):上記のハーフロープと似ていますが、2本のロープを同時・同箇所で支点を取りながら使う点でハーフロープとは異なります。主にアルパインクライミング、マルチピッチクライミング、アイスクライミングなどのアクティビティで使われ、ルートが比較的直線的な場合に使用できます。また、登攀後に懸垂下降する場合でも上記ハーフロープと同様にロープ長いっぱいに懸垂下降できるので、効率が良いです。ウィークポイントは、2本同時に支点を取るので操作性に慣れが必要で、1本よりもやりにくいでしょう。このタイプは日本では伝統的にあまり使われていません。ロープ径は7-8mm、重量は37-42 g/m、UIAAフォールテスト12-19回。

マムートのクライミングロープ

 150年以上も続いているスイスの老舗ブランド マムートのクライミングロープは世界中で使われています。その品質の高さ、手触り、しなやかさ、強度、コーティング(水・泥を付きにくくする)等、革新的な技術で、世界中のクライマーから信頼され使われています。

■ マムートのシングルロープ

 マムートのロープには3つのラインナップがあります。(1)コーティングフィニッシュ(COATINGfinish™ line)、(2)スーパードライ(superDRY™ line)、(3)クラシックの3つです。(1)コーティングフィニッシュは軽量かつ強度の高いマムート技術を惜しみなく使ったロープです。自分の限界に挑戦する際のオンサイト・レッドポイントトライ、長時間岩壁にへばりつくマルチピッチクライミング等、自分のクライミングのパフォーマンスを最大限に発揮したいここぞという時に使用します。(2)スーパードライは軽さ、強度、耐環境性能(水や泥)、価格等バランスが取れたラインナップです。アウトドアでのクライミングで、マムートのロープをはじめて購入する際はこのラインナップから検討するとよいでしょう。(3)クラシックは、強度や価格が手ごろなラインナップです。耐環境性能はあまりありませんので、野外でのシングルピッチでのトップロープ、インドアのジムでのクライミングにピッタリです。
 これらのラインナップとおすすめアクティビティをまとめた比較表を下記に紹介します。
how_to_choose_rope01.png

マムート シングルロープ商品一覧
No商品名ロープ径ロープ長重さ
(1)9.5 Infinity Coating Finish9.5mm40m2320g
(2)9.5 Infinity Coating Finish9.5mm50m2900g
(3)9.5 Infinity Coating Finish Duodess9.5mm50m2900g
(4)9.5 Infinity Coating Finish Duodess9.5mm60m3480g
(5)9.5 Spark Superdry Standard9.5mm50m2950g
(6)9.5 Spark Superdry Standard9.5mm60m3540g
(7)10.0 Sensor Superdry Duodess10.0mm50m3350g
(8)10.0 Sensor Superdry Duodess10.0mm60m4020g

■ マムートのダブルロープ


ロープに関するよくある質問

Q1.登山でこういったダイナミックロープは必要ですか?

 A1.必須装備ではありません。登山で予備的に携帯するロープは比較的短く(20〜40m)、ロープ径も細い(7〜9mm)場合が多いです。そういったロープでも800g〜1.5kg程度あり、それなりの重さがあるので、装備に含めるかどうかはルートの状況、メンバーの技量等を総合的に判断して持っていくかどうかを決定する必要があります。ただし、いわゆるクサリ場や岩場が連続するような難所と呼ばれる場所を通過する場合には、こういった予備的なロープを携帯する意味があります。たとえば、天候が急に悪化して岩場が雨でぬれて滑りやすい個所を通過する際に、懸垂下降や簡易的に安全を確保することもできます。また、ロープを持っていく際は、各自の個人装備であるハーネスを携帯していないとロープで安全確保することが難しいです。  

Q2.ロッククライミング(フリークライミング)用にロープを購入したいのですが、長さはどの程度必要ですか?

 A2.シングルロープの50mを基本にご購入下さい。野外でのクライミングでは、国内の多くのルートは50mロープで対応できます。ただし、一部60mやダブルロープで対応しなければならないようなルートもありますので、Webやトポ(日本の百岩場等の書籍)で確認しておきましょう。屋内でのインドアクライミングでは、30mや40mのロープでも可能ですが、屋外で使っているロープを兼用することも問題ないので、初めて購入する際は、シングルロープの50mを購入してください。

Q3.知り合いからロープをもらいました。どういったことを確認すれば、ロッククライミングで使えますか?

 A3.クライミングで使うロープ(特に、リードクライミングやトップロープクライミング)は、自分で購入することを強くお勧めします。ロープは、クライマーの安全を確保するもっとも重要な装備なので、日ごろの管理や使用状況など、特に注意したい装備になります。信頼できるパートナーや知り合いのガイドなどから譲り受ける場合は別ですが、オークションやよく知らない方からの購入は、極力避けるべきでしょう。

Q4.ロープは重いですか?

 A4.重いです。50mのシングルロープで約3kg〜3.5kgあります。また、雨にぬれたり、泥や土が付いたりすると、ちょっとずつですが重くなっていきます。パッキングする際のだいたいの大きさとして、春・秋で使用できるシュラフ程度の大きさになります。ロープはチームの共同装備となる場合が多いので、2名で1本、3名で2本等を分担して持つ場合が多いです。その他、登攀具(とうはんぐ)のカラビナ、スリング、クイックドロー(ヌンチャク)等も共同装備なので、それらと共に分担して持ちましょう。

Q5.山岳会に入りました。クライミング初心者ですが、山岳会で外でのクライミングの際には自分はロープを持っていくべきですか?

 A5.山岳会の方針によりますので、山岳会にご確認ください。山岳会によっては、会の共同ロープを所有する場合があるので、個人のロープを持ってこなくても良いですが、同人的な会だと各人がロープをそれぞれ持っていく場合があります。自分が登るときは自分のロープを使って登るため、ロープが必要な場合があります。ただし、ヌンチャク(クイックドロー)やカミングデバイス、終了点の仕組みについては、共同で使うことが一般的です。
 個人個人がロープを使う意味としては、クライミングと言うスポーツがもともと危険を伴うスポーツで、登る人が装備やルート、自分・関係者に関する様々なリスクを受容して活動するという基本的な考え方(オウンリスクOwn risk、自己責任の原則)があるためです。特にロープは消耗が激しく、ロープによっての性能・価格が異なるため、ロープは個人装備と考える山岳会もあります。

Q6.ロープは切れますか?

 A6.状況によって切れます。ロープが切れる原因として、(1)経年劣化によるロープ自体が劣化することによって切れる場合と、(2)鋭利な岩・落石等によってロープ自体が切れるもしくは傷つくことによって切れる場合があります。(1)の場合はなかなか発見することが難しいですが、ロープを使う際に毎回、ロープ全体を手や目で確認して、違和感がないか、異常にキンクしていないか、見た目でほつれているところはないか等を確認するようにして下さい。(2)ロープ自体が切れたり傷ついた場合は見た目でわかる場合が多いです。また、見た目でわからなくても、ロープに落石が当たった等の場合は、上記(1)の確認を入念に行って下さい。特に落石が落ちてロープが切れるということは外岩でクライミングする場合にしばしば起こることがあるので、よく注意しましょう。