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アイスアックスの選択方法

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基礎情報

■ About “Ice Axe”(アイスアックス)とは


■ 選択のポイント


■ 分類


各社アイスアックス比較

■ 各指標説明

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■ 比較表・グラフ

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H2タイトル

H4タイトル

アイスアックスに関するよくある質問

Q.1 質問?

A.1 回答

ヘルメットの選択方法

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基礎情報

■ About “Helmet”(ヘルメット)とは

 登山のヘルメットは、岩稜歩き、クライミング、雪山登山等で落石、滑落の衝撃から頭部を保護するために使います。近年、岩場やクサリ場がある登山道ではヘルメットの着用が進められてきており、登山のエーシックな装備の一つとなりつつあります。
 私がガイドで登山する積雪期の八ヶ岳赤岳では、5〜6年前まではヘルメットを装着している方は少数派でしたが、現在では多くの登山者がヘルメットを使用しており、登山者の安全に対する意識の向上を感じられます。

■ 選択のポイント

 ヘルメットの選択のポイントは、頭にフィットすることが最も重要です。各メーカーじゃっかんサイズが異なっているので、自分の頭部のサイズ(最大円周)を測って、いくつかのメーカーでフィットさせましょう。特に1つ目のヘルメットは、必ず実店舗で装着してみましょう。
 また、フィット感と共に重要なのがその重さです。近年、岩場やクサリ場ではヘルメット装着が推奨されつつあり、山小屋を出発してから山小屋に帰ってくるまでヘルメットを装着することも珍しくありません。ですので、ずっとかぶっていて疲れないのは軽量なモデルであることは言うまでもないでしょう。各メーカーの重さやサイズの比較を後述します。

■ 3つの分類

 ヘルメットはシェルを構成する素材から3つのタイプに分類されます。
 (1)発泡性素材:2013年ペツルのシロッコが登場したことによってこのタイプが世に知れ渡る。とにかく軽いが値段が高い。
 (2)ポリカーボネート製:近年、軽量化するためにこのタイプが主流になりつつあります。シェルの内側に衝撃を吸収するフォームが入っている。
 (3)ABS樹脂製:最も古くから利用されているタイプ。重いが値段が安く、岩場にゴツゴツぶつけても変形しずらく取扱いが容易。

各メーカーの代表的なヘルメットの比較

選択のポイント(1) 4つのタイプから選ぶ

 重量と価格帯からおおよそ次の4つのタイプに分類されます。タイプごとにおすすめのアクティビティを説明します。
 ペツル、ブラックダイヤモンド、カンプ、サレワ、マムートの代表的なヘルメットを比較しました。
 (A)Expert:値段は高いが最軽量なモデル。シェルに発泡性素材を使ったモデルもある。山行全体の行程を通して岩場・クサリ場が多い岩稜歩き、自分の限界グレードをプッシュするようなハードクライミング、登攀装備が多く軽量化を求められるアルパインクライミングやアイスクライミングに最適です。
 (B)Light weight:シェルはポリカーボネート製。軽量で丈夫、バランスが取れているモデルが多い。
 (C)Women's:女性用に作られた小さ目のヘルメット。頭部が小さいことと、ポニーテールで後ろに髪を束ねたときにベルトが邪魔にならないモデルもある。
 (D)Entry Model:シェルはABS樹脂製が多い。値段も手ごろで、扱いやすいモデル。日帰りの岩場歩きやクライミングにおすすめ。何時間も装着して岩場を歩き続ける岩稜歩きには、重いので不向き。

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選択のポイント(2) 頭の大きさから選ぶ

 ヘルメットの選択で重要なのは、フィット感です。軽量でフィット感の得られるものは、ヘルメットを付けていても不快感が無く、長く装着できます。自分の頭部の大きさ(最大値)を測って、いくつかのモデルを試着して、しっくりくるものを選びましょう。
 また、ヘルメットの深さが浅いとかぶっているというより、乗っけている、というヘルメットもあります。乗っけている感じだと、ヘルメットがふらふら動き、ずれて頻繁に調整しなおすこともあります。

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ヘルメットに関するよくある質問

Q.1 大キレットやジャンダルムに必要ですか?

A.1 必要です、装着しましょう。落石、滑落時への頭部の保護のため、必要です。ヘルメットは自分の安全を守るためでもありますが、他の登山客への安心感も与えます。ヘルメットをかぶった自分の前後にかぶっていない登山者がいたら、怖いですよね。

Q.2 どういうルートでヘルメットが必要ですか?

A.2 ルート上に岩場、クサリ場のような急斜面が出てくる場所では、装着することをお勧めします。

Q.3 頭が大きく入らないのですが。

A3. メーカーによって大きなサイズまで対応しているモデルもあります。ブラックダイヤモンドのM/Lサイズのベクター(〜63cm)、カンプのタイタン54-62(〜62cm)等。また、国内にはほぼ流通していませんが、グリベルのサラマンダーXLは66cmまで対応しています。初めて購入する際は、必ず店頭でかぶってみて確認してください。

Q.4 シングルピッチのフリークライミングする際にもかぶったほうが良いですか?

A.4 かぶったほうが安全です。ヘルメットは落石から頭部を守る以外にも、バランスを崩して頭を岩場にぶつけたり、ロープに引っ張られて壁に激突したりした際にも大きな衝撃から頭部を守る役割があります。また、フリークライミングするような場所は急なガケや岩場なので、上から落石の可能性がゼロにはなりません。

クライミングヘルメット商品

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マットの選択方法

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 テントで寝る際にマット(エアマット、スリーピングパッド)を敷くことによって、暖かく寝心地が良い睡眠が得られます。

基礎情報

■ About “Mats”(マット、エアマット、スリーピングパッド)とは

 マットは、エアマットやスリーピングパッドとも呼ばれ、主にテント泊の際にテント内に敷いて、その上でシュラフに入って寝るための装備っです。寝心地を良くするために、保温性、弾力性等の機能を備えています。
 最近では、より保温性の高いモノや、肉ぬきして徹底した軽量化されたモノ、インサレーションとして羽毛を封入したモノが出てきて、まだまだ進化している装備でもあります。
 良く寝ることによって、今日の疲労の回復、明日の活力、モチベーション維持等、運動のパフォーマンスに直結する重要な装備です。

■ 選択のポイント

 マットの重要な機能として、クッション性と暖かさがあります。また、収納する際の小ささ、重さ、広げた際の広さ、素材、構造なども、使い勝手に大きな影響があります。
 まずは、自分の登山のスタイルと、どのくらいのクッション性が必要か、どのくらいの長さ・幅が欲しいか、どのくらい軽量化が必要か、エアの入れ方はめんどくさくないか、価格に不満はないか、等を頭に入れて選択してみて下さい。

■ 3つの分類

 (1)エアパッド(Air Pads):エアマットともいう。口や専用のポンプを使ってマットに空気を入れて膨らませて、平らにします。バックパックへの収納時は、空気を全て抜いてスタッフサックに入れます。保温のために、パッド内にインサレーションや遠赤外線反射フィルム等が入っているモデルもあります。専用のポンプは電動タイプ、手で押すタイプや大き目のスタッフサックを膨らませて入れるタイプがあります。主な特徴として、(1)収納時の小ささは、3つの分類のうち最も省スペース、(2)最近は軽量なパッドが増えていますが、シンプルなフォームパッドと比べて重いことです。
(2)フォームパッド(Foam Pads):クローズドセルともいう。小さな気泡を含んだフォームをたたんだり、くるくる巻くだけのシンプルな構造。主な特徴として、最も軽量なタイプであること、たたんでも小さくならずバックパックの外付けになることが多いことです。外付けの場合、パッドが大きく雨・雪などでザックカバーを取り付けられないこともあるので注意が必要です。
(3)セルフフラットパッド(Self-Inflating Pads):自動膨張式ともいう。エアバルブを開けると半自動的に空気がパッド内に入り楽です。

各メーカーの代表的なマットの比較

 サーマレスト(THERMAREST)、エクスペド(EXPED)、シートゥーサミット(Sea to summit)、モンベル(mont-bell)、ニーモ(NEMO)の代表的なスリーピングパッドを比較しました。
 各メーカー様々な長さをラインナップしているので、主に180cmの長さを比較しています。横軸が本体の重量、縦軸がマットの厚さを示し、各メーカーのマットをプロットしています。R値(熱抵抗率)と中綿(インサレーション)の有無も注記しています。

選択のポイント(1)5つのタイプから選ぶ

 厚さ(クッション性)と重量のバランスでおおよそ次の5つのタイプに分類されます。タイプごとにおすすめのアクティビティを説明します。
 (A)Expecially Professional:クッション性を追求した特殊なタイプ。厚さが9cm程度もありながら、軽量化に成功したモデルがラインナップ。積雪期、縦走、キャンプ等マルチに使え、人気があるので販売後に品薄になる可能性が高い。手に入れるなら早めのアクションが必要。
 (B)Comfort:寝心地や暖かさをバランス良く設定したタイプ。オートキャンプ、ベースキャンプ・アタック方式、車中泊等の荷物の重さを気にしないアクティビティにおすすめ。
 (C)Expert:軽量、省スペースのミニマリストタイプ。軽量なものは無雪期縦走、R値が高いモデルは、4シーズン利用でき経済的。
 (D)Light weight:スリーピングパッドの中で最も軽いタイプ。クッション性が多少損なわれ、地面がでこぼこしているとその影響を受けます。無雪期の縦走登山で、エアマットがめんどくさい人に最適。
 (E)Entry Model:比較的安価で扱いやすいタイプ。年に数回しか使わない方にはおすすめ。

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選択のポイント(2) 収納性から選ぶ

 各メーカーの収納性(収納時の体積、リットル表示)をメーカごとに比較しました。
 1L前後のモデル:無雪期のピークハント、縦走で利用。保温性やクッション性を犠牲にして、小さくパッキングできるモデルが多い。
 2L前後のモデル:マットの中で最も充実したラインナップ。無雪期から積雪期まで対応可能な多くのモデルがあります。ペットボトルの2L程度の大きさがあるため、パッキングや装備の選択が重要になります。
 3L以上のモデル:安価なモデルや保温性が高いモデル、フォームパッドタイプのマットがあります。

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■ R値(R-value)とは

 R値は熱抵抗値のことです。もともと建築分野で用いられ、異なる資材の熱の伝わりにくさを表現するための数値として使われています。近年、マットの暖かさを表現する一つの目安として、各社R値を公表しています。
 R値が大きいほど、熱が伝わりにくいので断熱性が高く暖かいということになります。ただし、マットの素材、中綿の有無、構造等によって、暖かさや寝やすさが異なります。

■ インサレーション(中綿)とは

 マット内に羽毛や化学繊維のダウンや綿が入っていることを示しています。

マットに関するよくある質問

Q1.縦走中にエアパッドタイプに穴が開いてしまいました。現地で自分で直せますか?

 A1.修正パッドやテープ等があれば直せるかもしれません。鋭利な装備やテント下の岩で穴が開いた場合、その周辺に水を薄くたらし、マットを押すと空気が漏れてきて気泡ができます。その部分を布等できれいにして乾燥させてから、修正パッチやテープ等でふさげばその場しのぎにはなります。
 ただし、修正パッチやテープ等はあくまで応急処置なので、正しく処理しないとそれらが剥がれてしまう場合があります。また、長期間使っているマットは生地が劣化しており、劣化のために穴が開いた場合、複数の穴が断続的に開いて修理しても、また別の場所に穴が開くこともあります。

Q2.どのタイプのマットを購入すればいいですか?

 A2.初めて購入する場合や、試しに使ってみたいのであれば、安価なフォームパッドタイプの購入をおすすめします。エアを入れる必要が無いので壊れにくく簡単で扱いやすい。また、フォームパッドははさみ等で切って小さくすることも可能なので、分離させて様々な使い方(座布団やミニマリスト)が可能で長く使えるタイプです。一昔前は性能もいまいちでかさばるので敬遠されてきましたが、サーマレストのZタイプが性能が良くヒット商品となっています。

Q3.マット無しでも寝れますか?

 A3.無雪期、積雪期でも寝れます。が、寝心地は非常に悪いので覚悟しましょう。無雪期は石や地面のでこぼこで背中が痛くなったり、地面が固くで寝づらいでしょう。積雪期はとにかく寒い。底冷えで肩、腰、足先が特に寒く、十分な睡眠は望めない。
 私の経験をお話しします。アルパインクライミングやアイスクライミングにおいて、装備の軽量化のため、マットを持っていかない山行も多くありました。マットの役割の保温性と弾力性を自分が持っている装備で代用しました。テント内に薄いテントシートを敷き、上半身の部分にアウターシェルの上着やザックの中身を全て出して敷きます。最も体重がかかる腰の部分に、替えの靴下・グローブを敷いて保温性と下からの冷気を遮断します。下半身には全体にロープを敷いて、かかとが地面にあたる部分にロープが多く集まるようにします。厳冬期の雪山で熟睡はできませんが、うとうと寝て体力を回復することはできます。

登山靴の選択方法

登山靴の選択方法

■ 初めて登山靴を購入する方へ重要なお知らせ

 登山靴を初めて購入する際は、必ずお店に行って実際登山靴をはいて、歩いて、しゃがんで、登って降りて、座って、靴ひもを結んで、試してください。また、普段スニーカーやヒールしかはかない場合は、自分の足の大きさがわかっていない場合が多いです。お店に行って、自分の本当の足の大きさや左右の足の大きさの違いをしっかり認識して、足形(幅広、幅狭、足の指の形状等)をお店の人と相談して購入しましょう。初めて購入する場合は、絶対にインターネットショップで購入することは避けましょう!

基礎情報

■ 登山靴の各部位名称

登山靴の各部位名称
・タン:足のすね保護するもの。透湿性防水素材の靴では、このタンにも防水フィルムが入っているので、靴の中に水が入るのを防いでいます。
・アッパー:化学繊維、皮、その2つのコンビネーションがある。
・靴ひも:自分の足にフィットさせるためのひも。平型と丸型、長さも様々なものがある。靴ひもが切れたら、同じ長さのひもを購入するようにしましょう。また、BOAシステムという靴ひもではなくて、ワイヤーをダイヤルで回してフィットさせるシステムもあります。
・金具(フック):靴ひもを通す金具。穴に通すタイプ、引っかけるタイプがあります。
・コバ:靴を保護し、クランポンを設置する場所。ワンタッチのクランポンは、つま先とかかとにコバが必要です。
・ランドラバー:特に防水が必要な個所の防水性を高めることと、岩や土壌から硬いラバーで足を保護する。
・ミッドソール:衝撃を吸収、でこぼこな登山道から足裏を保護する。
・(アウター)ソール:靴の底面。登山道や岩との摩擦を作る。ビブラムソールか共同開発する場合がほとんど。
・(インナー)ソール:靴の中に入れる中敷き。目的によって3つのタイプあり。
・保温材:主に雪山登山靴に編み込んである保温材。シンサレートが有名。保温材が入ると乾きにくくなるので、濡れには要注意。

■ About “Foot wear”とは

 登山靴、軽登山靴・トレッキングシューズ、アプローチシューズ、雪山登山靴、ランニングシューズ、クライミングシューズ等、使う時期やアクティビティによって様々な種類があります。足の保護、運動性の向上を目的に様々なタイプの登山靴があります。
 それぞれのアクティビティに最適な登山靴を選ぶようにしましょう。足の保護だけではなく、疲れにくさ、雨風の環境への対応、安全性の向上、運動性の向上等、 目的に合った靴を選ぶことは、スポーツを楽しむ第一歩になります。

使用目的と選択のポイント

■ 一期一会

 登山靴は出会いです。自分に合った登山靴は、乾燥、ドロのふき取り等しっかりメンテナンスして、ほんとうに大切にしましょう。登山靴店で試しに30分〜1時間、店内をいくら歩き回ったとしても、20kgの荷物を背負って荒れた登山道を歩くシミュレーションにはなりません。自分に合った靴を大事に長く使うために、定期的なメンテナンスは欠かせません。
 また、普段履き慣れた靴でも体調や登山道によってマメができることもあります。1泊以上の登山の場合は、靴下の替えやマメ防止のパッチ等を持ち歩きましょう。

■ 選択のポイント

(1) 登山靴の重さ

 目的によって様々です。夏山登山靴でも、北アルプスの岩場の長期縦走ならば、靴底が硬く、つま先に体重をのせハイカットのモデルを選びましょう。だいたい600g〜800gが目安です。
 雪山登山靴だと片足の重さが1000g程度(850g〜1100g)が一つの目安になるでしょう。防水透湿素材のレイヤーやシンサレートやウールの保温材が入っているために、重たくなります。

(2) サイズ合わせ

 つま先を靴の先まで入れて、かかとの空き具合でサイズを調整します。座って比較的しっかりひもを締めて、つま先を軽く蹴って足先を十分靴の中に入れます。かかとの空きは、夏山登山靴だと0.5〜1cm程度、雪山登山靴だと1〜1.5cm程度が目安です。必ず両足試して、0.5cm刻みの前後のサイズを試してください。
 お店で合わせたときは大丈夫でも、実際に山に行ったら小指が痛くなった。という経験は誰にでもあります。せっかく、選りすぐって選択した登山靴なので、靴下を変えたり、インソールを変えたりして試してみてください。アウトドアショップによっては、登山靴を持ち込んで、靴の一部を広げてくれるサービスをしているところも少なくありません。購入時に確認しておくと安心です。

(3) カットの形状

 くるぶしの保護、足首の固定するミドルカットやハイカット。逆に歩きやすさを重視したローカットのモデルがあります。
 ミドルカットやハイカットは、足首を保護するために長靴のような形状をしていますが、足首が固定されたような状態になるため、慣れないと歩きにくく、普段使わない筋肉を使うのでとても疲れることがあります。ローカットのモデルは普段のスニーカーのような形状なので非常に歩きやすく足首も自由に動かせますが、足首をひねりやすく、長時間行動するには多少の慣れが必要です。

(4) 機能

 ゴアテックス等の防水や透湿性。保温性、耐衝撃吸収、速乾性など。

■ 使いこなすために

(1) オプションインソールの利用

 耐衝撃性のクッションタイプ、身体を支えるカットタイプ、保温性を高めるタイプ等がある。カットタイプは比較的硬いものが多く、慣れないと足の裏を痛めやすい。まずは、靴に標準で付属しているインソールを使ってみて、オプションを利用しよう。

(2) 靴ひもの締め方

 足首までは登山道の傾斜によって、登りや平地では比較的緩くでも良いが、下りはピッタリフィットさせないと足の指が靴のつま先に当たり爪を痛めやすい。足首をしっかり締めることによって、靴と足のブレを軽減する。足首より上は、岩場やザレ場等では足をひねることがあるので、しっかり締める。

(3) 靴下の選択

 かつては靴の保温性が低く硬かったため、靴下の2枚履きが主流であった。近年の登山靴の保温性の向上、しなやか・やわからさが良くなったため、中厚の靴下1枚でなんら問題ないだろう。ただし、汗の対処、5本指ソックスの利用など、好みで2枚履きを選択しても問題ないですが、靴下の素材によって靴と足の間で隙間が空いたり、ずれやすくなって固定しにくくなりやすいので気を付けてください。

(4) メンテナンス・保管

 暗所・乾燥した場所が基本です。砂・土をブラシできれいにして、少し湿らせた布で汚れをふき取ります。水洗いはNGです。

■ 登山靴の選択方法 夏山登山靴の比較・おすすめ

登山靴の選択方法

■ 登山靴の選択方法 雪山登山靴の比較・おすすめ

登山靴の選択方法

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは

ザックの選択方法

ザックの選択方法
 ザック、リュック、バックパック、ルックサック、パック・・・等、様々な呼び方があります。登山に必要な重要な装備として、自分の登山の目的に合わせて購入しましょう。
 登山装備の中でも、保管に際してザックは大きく場所をとるので、(1)日帰り用、(2)1泊2日山小屋泊用(〜35リットル)、(3)2泊3日夏山テント泊(〜55リットル)くらいの3つくらいの大きさを持っていると、使いまわしができて便利です。初めて購入する際は、40リットルくらいの大きさだと、各メーカーの主力製品から選べ、日帰り登山や山小屋1泊2日程度使えるものとして長く使えます。
 このページでは、ザックの使用方法、選び方、特徴等を説明し、どういった観点から選ぶかを説明します。

基礎情報

■ ザック・パックの各部名称

ザックの各部位名称

■ About “Backpaks”(ザック・バックパック)とは

 登山の時に様々な装備や食料を詰め込み背中に背負うものです。ここ4-5年は、生地やストラップ等の軽量化が進み、軽くて背負いやすくなっています。各メーカー様々な大きさのザックを販売していますが、デザインと背負い心地は密接な関係があります。まずは、最も売れている40リットル前後のザックを試してみて、自分に合いそうなメーカーやモデルを探してみましょう。

使い方・選択のポイント

■ 使用目的・使い方

 登山行程に必要な様々な装備、食糧、食器、衣類、寝具等を入れて、背中に背負います。登山中に頻繁に出し入れするもの(水、行動食、タオル、地図、コンパス)やレインウェアは、出し入れしやすい場所に入れておきましょう。ザック自体の重さは、500g程度から3kg以上まで様々なモデルがありますが、このザックに荷物を入れた総重量は、日帰りだと3〜6kg程度、1泊2日だと10kg程度になります。いずれも無雪期の重さの目安です。
 山登りの休憩中には、ザックの中に入れている水や行動食を取り出して、飲んだり食べたりして、水分・栄養・カロリーを補給します。時には、ザックの上に座ってイス(ざぶとん)としても使います。やわらかくて座りやすいですが、座る場所に壊れやすいもの(サングラス、ゴーグル、食糧)を入れないようにしましょう。
 1泊2日以上の日程の場合、テントやシュラフ、コッヘル等の宿泊場所に到着してから使用する装備は、ザックの一番下に入れておきます。特に、シュラフや衣類を下から積めておくと、上部に積めた装備の重みで自然と押しつぶされて、下に詰めたものの容量が減っていきます。

■ 選択のポイント

 ザックは種類は非常に多く、見た目、容量、重さ、素材、機能、色、肩・背中パッドの種類、1気室・2気室、メーカー独自の性能等、初めて購入する場合は何を基準に選んで良いか迷うところです。ザックはその目的によって必要な大きさが変わってきますので、主に3つの観点から選ぶと良いでしょう。2013年度(平成25年度)に発売された各メーカーのザックや既存の人気ザックをまとめて、比較します。
 初めてザックを購入する際は、40リットルの各社のモデルを比較して、形、色、ロゴ、雰囲気等の気に入ったものを選択しておき、お店で実際に背負ってフィッティングしていきます。この40リットルという容量は、山登りで最もよくつかわれるので、各社の主力製品がそろい、日帰りや山小屋泊の1泊2日等に長く使えるザックとなるでしょう。40リットル前後の、35〜45表記であれば、ほぼ40リットルととらえて問題ありません。
 (1)登山期間(登山する日数):日帰り、1泊2日、2泊3日といった期間と山小屋泊かテント泊といった宿泊のスタイルに分かれます。
 (2)登山スタイル:登山のスタイルは様々で、とにかく最軽量で長距離を歩くロングトレイルや、様々なレクリエーション装備を詰め込んで家族で楽しむキャンピング等、個人の趣味・指向によって、持っていくものが変わります。山での生活に何を重視するかで登山のスタイルは変わってきます。このページでは、クライミング用、縦走用、ウルトラライトの3つに分類して説明しています。
 (3)背面長:いくら気に入ったザックでも自分の身体にフィットしないザックは背負えません。首の付け根部分から腰骨の両サイド上部分までの長さを背面長と呼びますが、この長さとザックの背面長が合っていないと、肩・背中・腰でバランスよく荷重を分散させて快適な背負い心地は得られません。

選択のポイント(1) 登山期間による無雪期のザックの容量のめやす

 日帰り、1泊2日(一泊二日)、2泊3日(二泊三日)、3泊4日(三泊四日)、4泊5日(四泊五日)の山小屋泊とテント泊のそれぞれのスタイルに合わせてザックの容量の目安を示します。1泊以上する場合は、山小屋泊とテント泊のザックに入れる共通装備は、レインウェア、防寒着、行動食、水筒、その他小物(ヘッドランプ、地図等)ですが、それに加えてテント泊では、テント、シュラフ、マット等の寝具類やコッヘル、バーナー、朝食・夕食等の食事関係の装備が増えます。テント泊では山小屋泊の装備に15〜25リットル程度の装備が増えます。
 ただし、メーカーによって容量表示と実際の容量やパッキングしやすさなど大きく違っており、開口部分の大きさ、ザック内部の形状、各種ジッパー類の開閉など実際に店頭で確認してみてください。特に、1気室と2気室の違いは、使い勝手に大きく影響してくるので、まずは1気室のものを試してみてそれに不便を感じたら、2気室のものを試すようにしてみてください。2気室の使い方としては、下の部分にテントやレインウェアを入れることによって、雨が降ってきたらレインウェアを出しやすくしたり、テント場に到着後すぐにテント設営できるように工夫してみましょう。
 最近のウェアやギアの軽量化を考慮すると、1泊2日の山小屋泊では20リットル〜35リットルが適当ですが、持っているウェア、持っていきたい嗜好品(ビール、おつまみ、カードゲーム、本等)によっては足らなくなる場合があります。あくまでも一般的な登山者が必要な装備を持っていく場合を想定しています。
ザックの容量・大きさのめやす

選択のポイント(2) 登山スタイル

 登山のスタイルは個人の志向によって大きく変わるので、比較することが難しいのですが、ここでは縦走用、クライミング用、ウルトラライトという軸と重さという軸で説明します。初めてザックを購入する場合は、機能や使い勝手が最も一般的な縦走用で検討してみてください。
 ザックの主なメーカー(※)の中型ザックの代表 40リットル周辺のザックを、縦走用とクライミング用で並べてみました。(3)縦走用が最も一般的なザックで、初心者はまずこのタイプを選択しましょう。そして、自分の目標とするスタイルに合わせて、クライミングや岩稜をやりたいなら(2)や(1)を、より長く快適に歩きたいなら(4)や(5)のタイプを検討してみてください。
 (1)クライミング用:マルチピッチの岩場、冬期登攀等のアクティビティを想定して作られたザック。岩や樹木に引っかかりにくくするため、ザックの外側にはポケットやストラップを極力省き、シンプルな1気室が多い。岩に擦れることを想定し、生地が厚く引き裂き強度が強いモデルが多い。シンプルな構成のためわかりやすく使いやすいが、使い勝手がいい機能を省いているので、初心者には不便に感じることがあります。
 (2)岩場・岩稜用:(1)と(2)の中間モデル。一般縦走路に岩場・鎖場・ザレ場等が出てくるルートに適しています。
 (3)縦走用:もっとも一般的な機能や形状のため、山登り初めての方におすすするタイプです。一般登山道の縦走を想定し作られたザック。しっかりした背面・ショルダーパッドが特徴で、重たい荷物を快適に背負えるように工夫がしてある。頻繁に使う装備を取り出しやすいようにサイドポケットが多く、自分の好きなように使いこなしやすい。大型モデルには2気室タイプが多い。
 (4)ライトウェイト:(3)と(5)の中間モデル。
 (5)ウルトラライト:ロングトレイルのような超長距離を軽量で歩く目的で作られたザック。背負い心地や生地の強さはメーカー様々で、もっともそのメーカーの特性が現れます。一般的に、機能が少ないので使い勝手が悪い、軽量化のため背面パッドや肩パッドを薄くしているので背負い心地がいまいちだったり、モデルによって背負える最大の重さを定めている等、軽さを得るためにザックの機能を減らしているものも多くあります。上述の(1)〜(4)に比べてザック本体の生地が薄く、引き裂き強度が少ないため、岩や木にひっかかると、簡単に裂けてしまうモデルもあります。ザックの特徴と自分の志向(目的とするルート、距離)を理解して購入する熟練者向きですので、このタイプを購入するときは十分検討しましょう。
※メーカー:マムート(mammut)、サレワ(salewa)、カンプ(CAMP)、ボル(Boll)、グレゴリー(Gregory)、ブラックダイヤモンド(BD)、オスプレー(Osprey)、ミレー(Millet)、モンベル(Montbell)、ゴーライト(Golite)等。
バックパックの登山スタイル

選択のポイント(3) 背面長

 首の付け根部分から腰骨の両サイド上部分までの長さを背面長と呼びますが、この長さとザックの背面長が合っていないと、肩・背中・腰でバランスよく荷重を分散させて快適な背負い心地は得られません。背面長は、バックレングスやトルソレングスともいいます。

ザックに関するよくある質問

Q.1 ザックを背負うと肩が痛くなります。なぜですか?痛くならないコツを教えてください。

A1. ザックを背負った時、痛くなる原因として(1)背負い方(調整方法)が間違っている、(2)ザックの特性に従った荷重分散のやり方が間違っている、(3)肩の筋肉が少ない、(4)荷物が重い、等の原因があります。(4)については、本項目の回答では省きますが、長時間・長距離歩くロングトレイルでは重要なウェイトを占めてきます。
 (1)について、こちらのページを参照して、正しい背負い方を心がけてください。ザックのフィッティングは、山登りの休憩の時にザックをおろしたたびに確認するようにしてください。自分の体調、ザックの重量によっても、自分が快適なフィッティングが異なってきますので、めんどくさがらずに実施してください。
 (2)について、ザックの重さは、肩、背中、腰の3つに荷重を分散して、1か所に荷重が集中しないように背負うのがセオリーですが、各ザックの特性によって、この3つのバランスがそもそも違います。各ザックを背負ってみなければわかりませんが、おおよそ下記の内容を目安に考えてみてください。
 ・クライミング用、岩場・岩稜用:比較的軽い荷物(最大でも15kg程度)を想定しているので、大型のザックは少ないです。また、軽量化が進み動きやすさのためにウェストベルトが取り外せるシンプルなモデルが多いです。以上のことから、これらのモデルは主に肩で荷重を支えます。これらのザックを選択した場合、背中のパッドが薄く・固く、ウェストベルトもシンプルかつ細い場合が多いので、肩に荷重が集中して肩が痛くなるパターンが多いです。
 ・縦走用:連泊可能な大型パックも多く、比較的重い荷物(25kg程度)を想定しています。長時間、何日も背負うことがあるので、機能が多くザック自体の重さも比較的想いのが特徴です。重い荷物に対して、身体への負担を和らげるために、肩パッド、背中パッド、ウェストベルトのバッドがしっかりしたモデルが多いです。以上のことから、肩、背中、腰の3つで分散してバランスよく背負います。感覚的ですが、重さをかける感覚は、肩:背中:腰=2:1:3くらいな感覚です。ただし、これらのバランスは登山中の疲労度によっても分散する割合が異なりますので、あくまでめやすと考えてください。
 ・ウルトラライト:この分類は、モデルによって大きく機能が異なるので一概には説明できませんが、一般論として説明します。軽量化のため、ザックの機能を最低限実装する方針のモデルが多いため、背中のパッドやウェストベルトのパッドを省くもしくは簡易なものがあります。以上のことから、これらのモデルは主に肩で荷重を支えます。
 (3)について、重い荷物を背負うと肩の筋肉が付いてきて、重い荷物を楽に背負えるようになります。これは、ザックを背負って長時間歩くことによって筋肉が付くので、実際の山登りで鍛えてください。

Q.2 ずばり、おすすめのザックを教えて下さい。

 ずばり、お教えしましょう。これまでに使ったザックは50以上。常時30〜40のザックを所持・酷使している店長のおすすめ(思い出)の一品を紹介します。ラブジアースで取り扱っていないモデルもおすすめしタイと思います。ちょっとクライミング用に偏っていますが、(1)オスプレー バリアント37(クライミング用)、(2)マムート セロンプロ40(クライミング用)、(3)グレゴリー Z40(縦走用)、(4)カンプ M4(ライトウェイト)、(5)オスプレー ホーネット46(ウルトラライト)、(6)MHM サリュート34(シャイニーファン)の6つを紹介したいと思います。
 (1)オスプレー バリアント37は、2008年8月にロストアローから販売開始。販売前から前評判が良く、発売と同時に山道具屋から消えていきました。人気のあまり、どんどん量産し山で見かけることが多くなったザックの一つです。ただし、クライミング用にできているため、背面・腰パッドは固く、肩パッドも申し訳ない・・・程度です。なので、女性向きではなく、方の大きさ肩・背中パッドが合わず、苦労していた方もよく見かけました。はじめは、52、37、28リットルの3つのラインナップで販売されていましたが、28はいつの間にか消えていました。ただし、最小容量・バランスの良さから個人的には28もよく使用しています。52はちょっと大きすぎる感があります。オスプレーのザックは、大体40リットル程度を基本構造として、その上と下に同シリーズのコンセプトやデザインを展開することで、モデル数を増やしています。もっとも使っているのは37ですが、37リットルではありません。ふつうのザックの容量で言うと、45〜50リットル程度入る気がします。このザックで冬季の剱岳に入った時は、約10日分の食料、テント、ロープ、登攀具等を含めてこれで何とか足りました。良い点としては、無雪期・積雪期を問わず、様々なクライミングを想定して、分厚い生地、十分な機能と心地よい使い勝手が魅力的です。
 (2)マムート セロンプロ40(クライミング用)はシンプルかつ頑強な一品です。どんな山行にもガンガン使え、縦走、クライミング、旅行等タフに使える一品です。
 (3)グレゴリー Z40(縦走用)は、とにかく背負い心地が良いの一言。ショルダーストラップ、ウェストベルト、背面パッド等は上位モデルよりも比較的薄く作られていますが、さすがグレゴリーの背負いやすさと軽量化が見事に実現されたモデルです。重たい荷物でも背中全体を包むような背負い心地はさすがグレゴリーと言わざるを得ません。
 (4)カンプ M4(ライトウェイト)は、次世代のザックそのものです。今後、2〜3年はこの部類のモデルが増えていくと思います。山道具の軽量化が進み、装備全体の重量が少なくなり、容量も減っている中、無雪期・積雪期問わず、日帰りや1泊2日程度の装備が40リットル程度のザックに入るようになっています。ザック自体の軽量化、必要かつ便利な機能、適度な重さに耐えられる肩・背面・腰パッドがそろっている珍しいザックです。全体的な生地は薄くできていますが、マルチピッチ、アイスクライミング、冬期登攀に耐えられるタフさはあります。実際このザックでテント泊の槍穂縦走(3泊4日)、残雪期の黒部横断(5泊6日)の経験もあります。
 (5)オスプレー ホーネット46は、2011年1月にロストアローから販売開始。この頃は登山装備の軽量化合戦が激しく、グラナイトギア、ゴーライト等こぞってウルトラライト製品を発表していました。ただし、多くの商品はウルトラライトを追求したあまり、普通のザックと背負い心地、機能が大きく違い、なかなかこれらの商品に手が出せなかったと思います。しかしホーネット46はほぼ普通のザックと同様の形態、機能を実現し、基本素材を軽量化することによって、ウルトラライトを達成しています。多くのロングトレイルをこのザックで挑戦していますが、やぶ漕ぎがない限り、破れることはないでしょう。
 (6)MHM サリュート34は2011年に発売。日本で扱っているショップが少ないため僅少です。このザックのコンセプトはとにかくアウトドアを自分らしく楽しむこと!だと感じます。34リットルという容量でなんと2.04kg。重いです。しかし、この重さには製作者たちの想いが詰まっており、楽しい機能、こんなの必要か?と思える機能まで入っています。ウルトラライトじゃない、登山、アウトドア、キャンプ、バックパック、フェス・・・なんにでも使えるから、なんにでもガンガン使ってみたい一品です。
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■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは

カラビナの選択方法

クライミング・登山で使うカラビナの選択方法

 ロッククライミングやフリークライミング、アルパインクライミング、雪山登山、アイスクライミング等、岩登りや雪稜、登攀ルートを登る時に様々な場面で様々な使い方をします。カラビナは、アウトドアショップにいくつも並んでおり、フリーカラビナ、安全環付カラビナ、特殊な形のカラビナ、大きさ、重さも様々です。
 このページでは、カラビナの使用方法、選び方、特徴等を説明し、どういった観点から選ぶかを説明します。

カラビナの各部位名称

カラビナの各部位名称

カラビナの大きさと重量

 自分に合うカラビナかどうかを決定する要素は、カラビナの大きさと重量です。大きさは手にフィットするかを確認し、重さは軽いほうが良いですが、ルートや使い勝手に関係してきます。小さく軽すぎると、落としやすくなる場合もあり、デメリットもあります。

選択のポイント(1) カラビナの大きさ

 まず、はじめに手に持って大きさを確認しましょう。グローブを何もはめずに素手でカラビナをもって片手であけられる大きさかどうか、手になじむかどうかを確認します。大きすぎると片手で操作できずに、現場で困ることがあります。フリークライミングやアルパインクライミングでは、片手で開閉の操作をするシーンが多く、カラビナの選択・選定がルート攻略に大きな影響を及ぼすといっても過言ではありません。そういった自分が使うシーンを考えて選びます。たとえば、雪山登山で大きなグローブをはめると両手でも開けづらい大きさがあります。グローブを付けるときはちょっと大きめのカラビナを選択することをおすすめします。
 また、グローブの種類として、(1)夏山のクサリ場や岩場で使うような皮グローブ(ビレイグローブ)や、(2)雪山登山で使う分厚いオーバーグローブではカラビナの大きさや操作性を考える必要があります。(1)の場合は、まず比較的薄い操作性の良い皮グローブを選択することが重要です。ちょっとでも大きいサイズを選んだり、クライミング用でない厚手のグローブを選択すると、カラビナだけではなく鎖や岩もつかみにくく逆に危ない状況になります。皮グローブをはめて実際のカラビナを開け閉めして確認してください。(2)の場合も実際グローブを着用してカラビナを試すという点では同様ですが、実際の雪山の状態をアウトドアショップで再現することは難しいので、できるだけ操作性が良い(スクリューゲートの安全環付カラビナや比較的大きいカラビナ)ものを選択しましょう。また、練習してカラビナを片手で開けられるようになることが望ましいですが、雪山登山のためのアンザイレンや一般縦走路における登山中の安全確保のために、念のため使用する場合は、両手であけても構いません。逆にオーバーグローブを付けて片手で操作するとカラビナを落とす可能性もあるので十分注意してください。

選択のポイント(2) カラビナの重量(重さ)

 次に重さを確認します。最近は軽量化され、肉抜きされたカラビナも目立ちます。特に、多くのカラビナを必要とするクライミングの分野では、1つ1つのカラビナが軽いことにこしたことはありません。50gと30gのカラビナでは、10個持つと500gと300gの差になり目に見える差になります。基本的には、軽いカラビナを選択するようにしましょう。
 ワイヤーゲートは軽量化するためのカラビナの機能の代表例ですが、その種類によって注意すべき点もあります。古くから採用されているワイヤーゲートのピン・アンド・ノッチというゲートをひっかける仕組みは、ロープやスリング、ギアラック等に引っ掛かり、無理やり外そうとするため、カラビナを落としたり、ストレスになったりする場合があり、初心者は要注意です。
 大きさと重さの観点から、ラブジアースで取り扱うカラビナを下に並べてみました。今自分が持っているカラビナと大きさを比べたり、今後そろえたい大きさのカラビナを選定する際に、参考にしてみてください。
carabiners14.png

ゲートの違いによるカラビナの種類

■ フリーカラビナ一覧

 フリーカラビナとは、ゲートに安全環(ロック機構)がないカラビナを言います。ゲートの種類として、ストレートゲート、ワイヤーゲート、ベントゲートがあります。安全環がないため、カラビナを極限まで軽量化できるのが特徴ですが、小さいカラビナは初心者には扱いにくく、持った時の軽量感から落としやすいので注意が必要です。
(A)最軽量タイプ:とにかく小さく軽い。おすすめのアクティビティは、使い慣れることが条件ですが、マルチピッチクライミング、高所登山です。または、各アクティビティの予備として1〜2個携帯すると良いでしょう。また、グローブ、捨て縄(捨てスリング)、クライミングシューズ、小物をぶら下げるにもおすすめです。
(B)幅広タイプ:重量は軽量タイプと同じ程度ですが、とにかく大きいので使い勝手が良い。オールラウンドに使えますが、ワイヤーゲートのピンアンドノッチなので、ロープやスリングをひっかけやすいので慣れが必要です。最近はワイヤーゲートでも、フードワイヤー(BD社)、モノフィル(ペツル社)等のキーロックタイプも販売されています。
(C)軽量タイプ:オールラウンドに使えるフリーカラビナ。5〜6年前のものはこれよりも10グラム程度重かったですが、ここ数年でだいぶ軽量化が進みました。
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フリーカラビナ商品一覧
商品名重さ縦の長さ
(最大値)
横の長さ
(最大値)
開口(※)の
大きさ
(1).ナノ(nano)23 - カンプ(CAMP)23g85mm50mm25mm
(2).フォトンワイヤーベント(photon wire bent) - カンプ(CAMP)30g100mm60mm35mm
(3).FRY STRAIGHT - サレワ(salewa)35g93mm55mm19mm
(4).Bionic Evo Wire Gate - マムート(mammut)35g100mm55mm24mm
(5).フォトン(photon) - カンプ(CAMP)36g100mm55mm30mm
(6).HOT G3 STRAIGHT - サレワ(salewa)43g100mm55mm20mm
(7).Element Wire Gate.red - マムート(mammut)37g98mm57mm27mm
(8).オービットワイヤー(Orbit wire) - カンプ(CAMP)38g97mm57mm35mm
(9).Bionic Evo Key Lock Straight gate - マムート(mammut)44g100mm55mm24mm
(10).Element Key Lock Straight Gate.red - マムート(mammut)47g98mm57mm20mm

※カラビナを開けてロープをかける時に開いた最大値のこと。

■ 安全環付カラビナ一覧

 安全環付カラビナとは、ゲートに安全環(ロック機構)があるカラビナを言います。ゲートの種類として、スクリューゲート、オートロックゲート(ツイストロック)、2段ロックゲートがあります。
(A)最軽量タイプ:マルチピッチクライミング、アルパインクライミング、バリエーションルート、高所登山のために、とにかく軽量化したタイプ。小さく、ゲートの開口もしにくいので、取扱いに慣れが必要です。特に、積雪期の登山では厚手のグローブをした時に非常に使いにくくなるので注意。国内の登山ルートだと、剱岳(別山尾根)、大キレット(槍穂高縦走)、妙義山(表妙義縦走)、八ヶ岳の各種バリエーションルート(冬季)におすすめです。
(B)軽量タイプ:最軽量タイプと同様のアクティビティに最適。通常タイプとそん色ないくらいの大きさと、扱いやすいための機構が備わっているものが多い。特に、積雪期の登山でも厚手のグローブをはめたままでも使いやすいものが多い。HMSタイプのものが初心者におすすめです。
(C)普通タイプ:オールラウンドに使える安全環付カラビナ。クライミング、登山に幅広く使えます。各メーカーもっとも多くラインナップを揃え、比較的価格が安いです。
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安全環付カラビナ 商品一覧
商品名重さ縦の長さ
(最大値)
横の長さ
(最大値)
開口(※)の
大きさ
(1).HOT G3 SCREW -サレワ(salewa)43g100mm55mm17mm
(2).フォトンスクリュー(photon screw) - カンプ(CAMP)44g100mm55mm20mm
(3).Element Key Lock Screw Gate - マムート(mammut)47g98mm57mm18mm
(4).Element Key Lock Twist Lock - マムート(mammut)51g98mm57mm18mm
(5).ニトロベットロック - カンプ(CAMP)56g103mm75mm35mm
(6).Bionic Mytholito Screw Gate - マムート(mammut)58g103mm68mm27mm
(7).ガイドベットロック(guide bet lock) - カンプ(CAMP)74g110mm60mm30mm
(8).Bionic HMS Screw Gate - マムート(mammut)74g110mm75mm35mm
(9).Oval Screw Gate - マムート(mammut)75g110mm60mm20mm
(10).HMSベットロックスクリュー - カンプ(CAMP)78g115mm75mm35mm
(11).Bionic HMS Twist Lock - マムート(mammut)79g110mm75mm35mm
(12).ピクトベットロック - カンプ(CAMP)79g100mm72mm33mm
(13).Bionic Mythos HMS Screw Gate - マムート(mammut)85g120mm80mm37mm
(14).HMS PRO -サレワ(salewa)83g105mm72mm23mm
(15).HMS SCREW G2 -サレワ(salewa)86g110mm72mm23mm
(16).Bionic Mythos HMS Twistlock Plus - マムート(mammut)85g120mm80mm35mm
(17).HMS Element Screw Gate - マムート(mammut)85g110mm75mm25mm
(18).HMSコンパクトベットロック(HMS COMPACT BET LOCK) - カンプ(CAMP)88g110mm80mm25mm
(19).HMS TWIST LOCK G2 -サレワ(salewa)92g110mm72mm23mm

※カラビナを開けてロープをかける時に開いた最大値

形状の違いによるカラビナの種類

■ カラビナの形状

 代表的なカラビナの形状は、変D型(オフセットD型)、D型、HMS型、オーバル型(O型)があり、その他メーカーによって多くの形状があります。その他の形状は、使用用途に応じた様々な形状をしています。
カラビナの形状
 (1)変D型(オフセットD型)(Asymmetrical "D" Shape):アルファベットのDの形状を片方が広く開口した形。荷重方向の片方が支点でもう片方がロープの場合が多い。Asymmetrical(アシンメトリカル)とは、非対称の意味。
 (2)D型("D" Shape):アルファベットのDの形状。完全なD型は少ない。荷重方向が決まっている場合は、ロープや支点がずれにくく、高い強度が保てます。
 (3)O型(オーバル)(Oval):陸上トラックのオーバルの形状。主に両方から荷重がかかるレスキューで使用することが多いです。
 (4)HMS型:荷重方向が広く万能の形状で初心者におすすめです。クライミングを始めるなら、大小1つずつこの形状の安全環付カラビナを揃えましょう。
 (5)、(6)その他:懸垂下降やクライマーを確保する際の専用のカラビナ。カラビナが反転(回転)しないように支点側に留め金が付属します。カラビナやロープの操作に慣れない初心者に向いています。
 (7)その他:懸垂下降やゆっくり懸垂下降するためのカラビナ。

カラビナの機能的特徴

■ カラビナの形状と荷重方向

カラビナの形状による荷重方向
 (1)変D型:開口部分の大きさの差が、支点が動きやすいか、動きにくいかを制御しています。小さいほうに支点(アンカー)、大きいほうにロープをかけると、ロープが左右に動きやすいが、支点のほうは動きにくいという特性があります。クイックドロー(ヌンチャク)は多くの場合この形状を採用しています。
 (2)D型:開口部分が両方同じくらいの鋭角です。ロープが流れにくい(摩擦が大きい)という特徴があります。
 (3)O型:両方から荷重がかかる時に使用します。両端の支点の動きがある場合に、動きにカラビナが追従する特徴があります。
 (4)HMS型はドイツ語のHalbmastwurfsicherung(英語でhalf clove hitch belayという意味)の略です。意味は、ムンターヒッチで確保(ビレイ)するためのカラビナという目的から名称が付いています。ムンターヒッチ(Munter hitch)は、ロープの結び方から名称で、ハーフ・クローブ・ヒッチ(half clove hitch)、半マスト結び、イタリアン・ヒッチ(Italian hitch)等とも呼ばれ、懸垂下降やセカンドの確保、ロワーダウンの際に用いられる結び方です。これらの用途は様々な方向に荷重がかかる可能性があるために、カラビナの広がった部分の強度が均等に作られています。このメリットは、クライミングでの様々なシーンに適しているとも言えます。

■ カラビナのゲートの種類

 ゲートとはカラビナの開口部分であり、ロープやアンカーにかける(セットする)時に開く部分である。大きくフリーカラビナ(下記1~3)と安全環付カラビナ(下記4~6)に分かれる。
カラビナのゲートの種類
 (1)ストレートゲート(Straight Gate):ゲートが棒状で直線になっていることからストレートゲートと呼びます。オーソドックスな使用感からもっとも多くのカラビナに用いられています。ロープやアンカーにひっかけやすいようにゲート部分がくぼんでいる製品もあります。
 (2)ベントゲート(Bent Gate):ゲート部分が開口方向に向けて緩やかに曲がっているゲートを呼びます。ロープをかけやすいように曲がっており、クイックドローのクライマー側のカラビナがベントゲートになっている製品も多いです。ただし、ロープをかけやすいということは、ロープが抜けやすい(ゲートが開きやすい)という特徴もあるので、クライマーの登る方向やロープの引っ掛かりについて十分注意が必要です。
 (3)ワイヤーゲート:軽量化のためにゲートがワイヤー状になったゲートを呼びます。ゲート自体が軽いため、衝撃によってカラビナのゲートが慣性の法則で自然に開きにくいのが特徴です。
 (4)スクリューロックゲート:スクリュー(ねじ状)を回して、カラビナのゲートが開かないようにするゲートを呼びます。こういった、ゲートに鍵をかけるタイプを安全環付カラビナと呼びます。
 (5)オートロック(ツイストロック)ゲート:自動でロックがかかる安全環。
 (6)2段ロックゲート:ロックを解除するのに、ボタンを押したり、下に引いたりして、より開けにくくなったゲートのこと。多くの場合、このゲートは両手で開けないとあけることができません。
 (7)その他:写真の例は、ヴィアフェラータ用の安全環付カラビナの例です。
カラビナゲートの特徴
 (8)ワイヤーゲート ノッチ・アンド・ピン:古くからのカラビナでもっとも多い形状です。ロープやアンカー(支点)に引っかかりやすい。
 (9)ワイヤーゲート フードワイヤー(ブラックダイヤモンド社):ワイヤーゲートのノッチ・アンド・ピンの引っ掛かりやすい特徴を緩和させたモデル。各メーカーから様々な対策のカラビナが発売されています。
 (10)ストレートゲート ノッチ・アンド・ピン:ワイヤーゲートと同様にロープやアンカー(支点)に引っかかりやすい。
 (11)ストレートゲート キーロック:ノッチ・アンド・ピンの引っ掛かりやすい特徴を緩和させたモデル。ロープがするっと流れて、引っ掛かることがない。ここ5-6年の安全環付カラビナはほとんどこの形状に変わっていっています。引っ掛かりにくく使いやすいので、初心者はキーロックを選択してみましょう。

■ 初心者におすすめのキーロックシステムとは

 ここ4-5年のカラビナはこのキーロックシステムのゲートが採用されてきています。 キーロックシステムとは
 (1)・(2) カラビナを横から見てかぎ型になっている部分がキーロックの名前の由来です。
 (3)キーロックシステムの特徴は、引っ掛かりがないためにロープ、スリング、アンカーボルト等にカラビナを外す・かける際に引っ掛かりにくく操作性が良いです。そのため、初心者におすすめです。

■ 高強度なカラビナ

 縦方向の破断荷重が25kN以上のカラビナは、一般的なクライミングで使用する以外に、レスキュー、高所作業や荷重が集中するポイントに用いられます。
高強度なカラビナ
(1)ガイドベットロック(guide bet lock) - カンプ(CAMP):破断荷重 縦方向32KN。77gなので、フリークライミングやアルパインクライミング等にも携行できる軽さで高強度を実現しています。マルチピッチでの確保支点、荷揚げ時の支点、レスキューでの引上げに使う支点等、ガイドやリーダー向けのカラビナです。
(2)アトラスロック(Atlas lock) - カンプ(camp):破断荷重 縦方向40KN。通常のカラビナの約2倍の強度があるので、一般的なクライミングでは必要ない強度です。レスキュー、高所作業などでの用途になります。

カラビナに関するよくある質問

Q1.剱岳や大キレット等の上級登山のためにハーネス、カラビナ等が必要だと言われましたが、何をどのくらい用意すればよいのでしょうか?

A1.上級登山の内容によっても異なりますが、剱岳別山尾根、槍穂高連峰 大キレットやジャンダルム、妙義山各ルートを想定してお答えします。これらのルートは、登山の中でも最も難しいルートの一つで、岩場、鎖場、ハシゴがルート上にいたるところに設置され、通常の登山の装備の他に、個人装備として、ハーネス1つ、ヘルメット1つ、皮グローブ1セット(両手)、カラビナ(安全環付カラビナ2個、フリーカラビナ2個)、スリング(60cm1つ、120cm1つ)が必須装備となります。

Q2.なぜ難しいルートではカラビナやスリングが必要なのでしょうか?毎回使うのでしょうか。

A2.上記のQ1の各ルートでは、登山の装備以外に登攀具(とうはんぐ)として、ハーネス、カラビナ、スリング、ヘルメット、皮手袋が必要になります。ハーネス、カラビナ、スリングに関しては必須装備ですが、毎回全ての装備を使う場合は少ないです。どちらかと言うと、様々な状況に応じで使う場合があります。たとえば、(1)すれ違いや行列待ちのためにスリングと安全環付カラビナで自己確保したり、(2)岩場やクサリ場をトラバース(横切る)する時にスリングと安全環付カラビナで確保しながら移動したり、(3)雨や風等の急な天候変化に対して安全に行動するときにしようする場合があります。また、ヘルメットは落石や滑落の対策・対応のために必須装備で、皮手袋(クライミングのビレイグローブ)は必須装備ではありませんがクサリ場でクサリをつかみやすかったり、鋭利な岩角・クサリ(サビやハリガネ等)から手を保護するので、できる限り持っておいてほしい装備です。また、難所通過のための装備については、こちらのページを参照して下さい。

Q3.とにかく軽いカラビナのほうがいいのでしょうか?小さく軽いカラビナは使いにくい以外にも何かデメリットはありますか?

A3.カラビナの軽量化が進めば進むほど、形状は小さくなります。その結果として、持ちにくい、ゲートの開き幅が小さいのでロープやスリングを入れにくいという、使いにくくなります。また、軽すぎると持っている感覚も少なくなってくるので、落としやすくなったり、(信じられないかもしれませんが)冬のグローブを付けていると持っているか持っていないかもわかりにくくなります。初めてカラビナを購入する際は、最軽量タイプは避けてください。

Q4.同じメーカーの同じ大きさのカラビナを揃えたほうが見た目がきれいです。そんな購入のしかたで良いでしょうか?

A4.ケースバイケースですが、良い点と悪い点があります。良い点は、おっしゃる通り、見た目がきれいです。カラビナの大きさが揃っており、いかにもクライミングできそうな気もしますし、モチベーションも上がるでしょう。悪い点は、ではなぜカラビナの大きさ、重さ、形状、ゲートの種類があるのでしょうか?それは、ルートの特徴・長さ・季節といったルートに起因する場合や、自分の技術や慣れに関する場合によって、適切な道具は異なってくるという思想に基づきます。例えば、オートロックはスクリューゲートのように安全環を回す必要がなく、簡単に設置できます。しかし、これは無雪期の素手でカラビナを扱う場合に当てはまりますが、厳冬期にオーバーグローブを装着して、凍りついたオートロックをこじ開けるのはかなり苦労することもあります。以上の良い点と悪い点は一例で、モノの選択には必ず理由があります。これらのことから、カラビナを購入する際、特に初心者は、同じメーカーのもので構いませんので、大きさの違うカラビナを揃えていくことをおすすめします。例えば、安全環付カラビナを最軽量タイプ1つと軽量タイプを1つ、揃えてみましょう。きっと、本番のルートでこれらの違い(大きさや操作感)を体感することによって、より道具に対しての理解が深まっていくことでしょう。

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ハーネスの選択方法

ハーネスの選択方法

■ 初めてハーネスを購入する方へ重要なお知らせ

 クライミング、雪山登山、沢登りを始めるにあたって、初めてハーネスを購入するときは、必ずお店に行って実際ハーネスを装着・ぶら下がって(体重をしっかりかけて)購入してください。これを怠ると、ハーネスにぶら下がった時に後ろに倒れるような感覚があったり、バランスが悪い場合は実際に上下逆転することもあります。初めて購入する場合は、絶対にインターネットショップで購入することは避けましょう!
 また、外のクライミングルートで使い始める前にインドアクライミングや室内で実際に体重をかけたらどうなるかを確認しておきましょう。思わぬスリップでハーネスに体重をかけた場合、バランスを失って大きく振られたりすることがあるので注意しましょう。
 ハーネスにはメーカー、利用用途によってウェストベルト、ビレイループ、レッグループ等の長さ、大きさが異なり、ハーネスに体重をかけた際に微妙にバランスが異なります。2本目以降の購入の際に当店のようなインターネットショップを利用することをお勧めします。ただし、アルパインハーネスのように積極的にハーネスに体重をかけないタイプを利用する場合は、ウェストベルトやレッグループのサイズを確認して購入しても問題ありません。
 アルパインハーネスの選びからはこちらから。

基礎情報

■ ハーネスの各部位名称

ハーネスの各部位名称
・バックル(Buckles):ウェストベルトに1〜2つの金属のバックルが付属します。バックルタイプとして、マニュアルタイプとオートタイプがありますが、いずれもベルトを折り返しする機構を用いています。マニュアルタイプは自分で折り返しする必要がありますが、オートタイプは既に折り返しされているので折り返しを忘れることがありません。タイインループと干渉を避けるために、真ん中よりずれて設定されています。
・ウェストベルト(Waistbelt):胴体の腰にまくベルトで、もっとも負荷がかかるため、衝撃を和らげるためにパッドが付属します。1つもしくは2つのバックルが調節のため付属します。
・ギアループ(Gear loops):カラビナ、確保器・下降器、クイックドローなどクライミングギア(登攀具)をラッキングするためのループ。ギアラックとも言う。ギアループの強度が低いため、このループで確保してはいけません。
・ホールループ(Haul loop):ハーネスの背面の真ん中に付属します。ロープをここに結び付けたり、軽い装備(グローブ、チョーク)をつけるのにも使います。ホールループがないハーネスもあります。
・ビレイループ(Belay loop):ハーネスのもっとも強度の高いループです。自己確保や他の人を確保する際に使います。アルパインハーネスの一部には、ビレイループがない(カラビナ等で代用可能)モデルもあります。
・タイインループ(Tie–in points):ロープとハーネスを接続する際に使用するポイントです。ウェストベルトにタイインループがない場合がありますが、ウェストベルトに直接ビレイループをかけます。
・レッグループ調整(Adjustable leg loops with buckles):レッグループの大きさを調節できる金属製のバックルです。夏のクライミングから冬の雪山登山まで使用する場合は、このレッグループ調整がついているモデルがおすすめです。軽量化されたハーネスはこのレッグループ調節が付属していないモデルもあります。
・レッグループ(Leg loops):両足を入れるループ。ここにも体重がかかるのでパッドが付属しています。

■ About “Haeness” ハーネスとは

 ハーネスとは、クライミングや登山などのアクティビティにおいて、自分の体重をロープや支点(岩や木に設置された支点)に支えるために腰と太ももに着用する安全帯のことを言います。
 クライミングや登山におけるハーネスは、その目的別に、一般的に、(1)スポートハーネス、(2)ハーネス(トラッドハーネス)、(3)Ice and Mixedハーネス、(4)アルパインハーネスに分類されます。一般的に登山におけるハーネスと言うと、(1)、(2)および(3)で使用するハーネスをさします。
 フリークライミングでは(1)・(2)・(3)、アルパインクライミングでは(2)・(3)、雪山におけるアンザイレンは(2)・(3)・(4)、簡単な岩場の確保は(3)・(4)がお勧めです。
 それぞれの特徴は、(1)はフリークライミングにおけるここ一番の勝負ハーネスで軽量化のためにギアラックが少なかったり、軽量化素材が使われおり比較的値段が高いです。(2)はマルチピッチやフリークライミング用で、体重を安定して支えるためにパッドが大きかったり、ギアラックが4つ程度ついていたり、多少重量はあるが使いやすく機能的にも充実しているものが多いですね。はじめて購入する場合は、このタイプを選びましょう。値段的にも一番安いですね。(3)基本的に(2)と同様の機能が備わっているが、多少軽量でギアラックにIce and Mixed用のラッキングシステムを取り付けられます。(4)下記参照。
 クライミングや登山で使われるハーネスの種類は以上の4つが代表的だが、キャニオニング(沢登り、洞窟)、ビッグウォール、フルボディ、レスキュー等の目的に特化したハーネスもあります。
 アルパインハーネスの選択方法はこちらを参照してください。

使用方法と選択のポイント

■ 使用目的・使い方

 ハーネスの使用目的として、自分の身体を確保することと、様々なギアをラッキングするという2つの目的があります。

(1) 自分の身体を確保する

 自分を確保する方法として、(1)自分と支点を固定して安全を確保する方法と、(2)他の人に確保してもらう方法があります。(1)は自己確保する、(2)は確保(ビレイ)してもらうと言います。確保する人もハーネスを装着して、確保器とロープを使います。

(2) 様々なギアをラッキングする

 ハーネスには通常2〜4つのギアラックが付属します。このギアラックに、登山・クライミングに必要なギアをラッキングします。カラビナ、クイックドロー(ヌンチャク)、確保器・下降器、スリング、ナチュラル・プロテクション、アイス・スクリュー、グローブ等。

■ 選択のポイント

 ハーネスの選択はこのページの一番初めに説明したように、お店に行って実際ハーネスを装着・ぶら下がる(体重をしっかりかけて)ことがもっとも重要です。メーカーやモデルと自分の相性がわかってきたり、ぶら下がることに慣れてきた場合は、実際にぶら下がらないでも、購入することができます。

選択のポイント(1) アクティビティから選ぶ

ハーネスの選択のポイント
(A)アルパインクライミング、マルチピッチクライミング:長時間のクライミングになることが多く、予備・捨てギア含め比較的多くのクライミングギアが必要になるため、ギアループは4つは必要。長時間行動のため衣類調整やレインウェアを着ることもあるため、レッグループ調節があってもよいが、軽量化と岩・樹木・ルンゼ等での引っ掛かりを無くすために、ないほうが望ましい。
(B)アイスクライミング:アイスクライミングはアイスアックス、アイゼン、雪山用のウェア、グローブ等を着て登るのでただでさえ重い。なのでできるだけ軽量でシンプルなハーネスを選択したい。レッグループ調節はあってもよいが、雪山用のウェアを想定してサイジングしても良いだろう。
(C)フリークライミング、スポーツクライミング:細かいホールド、滑り落ちそうなスタンス、前傾のため先が見えない壁、怖さを抑え込み冷静な判断力と360度の視野で空間で岩を捉える。そんなクライミングには極限の軽量化が求められます。
(D)ジムクライミング、インドアクライミング:比較的安全な設備の中でムーブ、様々な挑戦ができる場面です。
(E)縦走登山(岩場、鎖場):槍ヶ岳、大キレット、ジャンダルム、剱岳別山尾根など、一般登山道でも国内でも最も難しいルートです。こういったルートでは、岩場、鎖場、ハシゴ等を活用し、急峻な岩壁をよじ登ります。安全を確保するためやもしものためのレスキュー用としてハーネスを着用します。ただし、積極的に体重をかけたり、ぶら下がったりすることはないので、少し古いハーネスを使うこともあります。ハーネス、ヘルメット、皮手袋(グローブ)を「難所通過の三種の神器」と呼びます。
(F)雪山登山(アンザイレン):積雪期に、登山道、雪稜、雪壁など比較的急な斜面を行動するときにアンザイレン(お互いにロープをつなぎ合って同時に行動するしくみ)することがあります。この場合も、上記の(E)と同様に積極的に体重をかけることはないです。
(G)緊急用・予備:リーダーや山岳ガイドが緊急用・予備として携帯するものを想定していますが、ルートやメンバーによって、必要な機能はだいぶ異なってきます。例えば、メンバーの人数が多く体型も異なる場合は、比較的おおきなサイズを選択し、レッグループのあるもののほうが汎用的に使えます。また、120cmのスリング等でハーネスの代用もできるので、緊急用・予備を携帯しないこともあります。

各商品の紹介

■ マムート(mammut)のハーネス

 マムートのハーネスは(1)ゼフィル/ゼフィーラ シリーズ、(2)トギール/トギーラシリーズ、(3)オフィール/オフィーラシリーズの大きく3つに分かれます。これらの3つはコンセプトが異なっており、それぞれの最適なアクティビティが提案されています。

(1)ゼフィール/ゼフィーラ シリーズ

 このシリーズは最軽量を目指して作成され、様々なウェビングが軽量化されています。Mサイズで250gと軽い。ただし、ゼフィールアルティチュードだけは、氷河歩きや岩稜歩きといった荷重を積極的にかけないスポーツ用に開発されています。 mammut_split_webbing_technology1.png

(2)トギール/トギーラシリーズ

MAMMUT SPLIT WEBBING TECHNOLOGY-

(3)オフィール/オフィーラ シリーズ

MAMMUT_TWO-PART_WEBBING_TECHNOLOGY1.png

■ カンプ(CAMP)のハーネス

 カンプのハーネスを説明します。

ハーネスに関するよくある質問

Q.1 たくさんハーネスがあってどれを選べばいいかわかりません。初めて購入するときに、何か基準がありますか?

A.初めて購入するときは、(1)ビレイループが付属している、(2)レッグループ調節が付属している、(3)ギアループが2〜4個付属しているモデルを検討してみてください。初めて購入する場合は、クライミング、沢登りか雪山登山のためにハーネスを購入する場合が多く、最も汎用的なモデルを選択することが望ましいです。一番軽いもの、機能が少ないものを選択すると、今後他のアクティビティを楽しもうとするとサイズが合わなかったり、機能が足りなかったりする場合があるので、上記(1)〜(3)の機能を目安に購入してください。また、初めてハーネスを購入する際は、必ずお店でハーネスを装着し、ぶら下がって(ブランコのように体重をかけて)試してください、股上の長さ、ウェストベルトの太さ・厚さ等がメーカー、モデルによって違っており、バランスが合わない場合があります。

Q.2 ギアループにカラビナをかける方向はありますか?おすすめは?

A.ギアループにカラビナをかける方向は決まっていません。どちらにかけても問題ありません。自分が使ってみて上からかける、下からかけるを繰り返し試してみて、しっくりくる方法を採用しましょう。ただし、一度決めたら、左右同じ方法でかけることをおすすめしています。難しいルートでいつもと違うラッキングをしていると、クイックドロー(ヌンチャク)を外すのに手間取り、気持ちが焦って落ちてしまうこともあります。

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マムートハーネスカンプハーネス

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは

アルパインハーネスの選択方法

アルパインハーネスの選択方法

基礎情報

■ About “Haeness” ハーネスとは

 ハーネスとは、クライミングや登山などのアクティビティにおいて、自分の体重をロープや支点(岩や木に設置された支点)に支えるために腰と太ももに着用する安全帯のことを言います。
 クライミングや登山におけるハーネスは、その目的別に、一般的に、(1)スポートハーネス、(2)ハーネス(トラッドハーネス)、(3)Ice and Mixedハーネス、(4)アルパインハーネスに分類されます。一般的に登山におけるハーネスと言うと、(1)、(2)および(3)で使用するハーネスをさします。
 フリークライミングでは(1)・(2)・(3)、アルパインクライミングでは(2)・(3)、雪山におけるアンザイレンは(2)・(3)・(4)、簡単な岩場の確保は(3)・(4)がお勧めです。
 それぞれの特徴は、(1)はフリークライミングにおけるここ一番の勝負ハーネスで軽量化のためにギアラックが少なかったり、軽量化素材が使われおり比較的値段が高いです。(2)はマルチピッチやフリークライミング用で、体重を安定して支えるためにパッドが大きかったり、ギアラックが4つ程度ついていたり、多少重量はあるが使いやすく機能的にも充実しているものが多いですね。はじめて購入する場合は、このタイプを選びましょう。値段的にも一番安いですね。(3)基本的に(2)と同様の機能が備わっているが、多少軽量でギアラックにIce and Mixed用のラッキングシステムを取り付けられます。(4)下記参照。
 クライミングや登山で使われるハーネスの種類は以上の4つが代表的だが、キャニオニング(沢登り、洞窟)、ビッグウォール、フルボディ、レスキュー等の目的に特化したハーネスもあります。
 クライミング用のハーネスの選択方法はこちらを参照してください。

■ About “Alpine Haeness” アルパインハーネスとは

 アルパインハーネスと言うと、クライミングハーネスと作りが違い、簡易なハーネスを思い浮かべます。もともとは、各社のハーネスの商品名に由来しています。クライミングで使用されるハーネスより、軽量なものが多く、機能も全く異なります。

使い方と選択のポイント

■ 使用目的・使い方

 沢登り、氷河歩き、簡単なバリエーションルート、雪山のアンザイレン等で使用するハーネスのことを言います。クライミングハーネスに比べ、長時間・完全に体重をかけてぶら下がることを想定していないためパットが薄く、アイゼンや雪山登山靴をはいたまま脱ぎ履きできる仕組みを設けており、ギアループやその他付属品が極限まで軽量化されているものが多いです。だいたい各社220g程度のものが多く、通常のハーネスよりストラップが細かったり操作性が異なることが多いので、仕組みを良く確認してから購入することをお勧めします。軽量で最低限の装備しか備わっていませんが、グローブをしても使いやすいように比較的各部分が大きいものが多いですね。

■ 選択のポイント

 機能はクライミング用のハーネスとさほど変わりませんが、使い勝手や素材がそれと大きく異なります。クライミング用のハーネスはぶら下がって体重をかけて安定感やフィット感を確認したほうが望ましいですが、アルパインハーネスはフィット感(サイズ合わせ)を確認すれば十分でしょう。この理由として、アルパインハーネスは元々長時間ぶら下がることを想定していないためです。
 選択のポイントとして、(1)フィット感、(2)各種l機能と重さの2つで判断してみてください。

選択のポイント(1) フィット感

 クライミング用のハーネスはフィット感やぶら下がり時の安定感が重要ですが、アルパインハーネスはウェストの大きさを確認する程度で問題ありません。レッグループの調整幅も大きく、夏の沢登りから雪山の縦走に1サイズで対応できるようにできています。
 ラブジアースで取り扱うアルパインハーネスのサイズを並べてみました。
アルパインハーネスの選び方

アルパイン ライト (Alpine light) - マムート(mammut) ゼフィール アルティテュード(Zephir Altitude) - マムート(mammut) ブリッツ(BLITZ) - カンプ(CAMP) コーラル - カンプ(CAMP)

選択のポイント(2) 各種機能と重さ

 (1)レッグループ:バックルで取り外し可能でアイゼンや雪山登山具を履いたまま・立ったままで装着が可能です。特に、高所登山ではアイゼンを脱ぎ履きすることも大変なので、立ったまま装着可能なハーネスは効果を発揮します。
 (2)ギアラック:2個程度。フリークライミング用に比べてギアラックが成形されておらずやわらかく、慣れないと取り出しにくく付けにくい。
 (3)素材:パッキングしやすいように小さく折りたためる軟らかい素材が使われます。ウェストベルトの幅も小さく、積極的にぶら下がることを想定していませんので、長時間体重を腰にかけると腰のベルトで腰が痛くなることもあります。 (4)ビレイループ:最小限に細くできています。ビレイループとウェストベルトが外れて脱ぎ履きしやすいモデルもあります。
アルパインハーネス商品一覧
商品名重さギアラック数レッグループ素材ビレイループ
(1)アルパイン ライト (Alpine light) - マムート(mammut)310g(M)2つバックル式あり
(2)ゼフィール アルティテュード(Zephir Altitude) - マムート(mammut)228g(M)2つバックル式あり
(3)ブリッツ(BLITZ) - カンプ(CAMP)221g(S)3つバックル式あり
(4)コーラル - カンプ(CAMP)328g(M)2つバックル式あり


アルパインハーネスとはに関するよくある質問

Q1.アルパインハーネスでフリークライミングすることはできますか?

A.できます。ただし、パッドがしっかりしたフリークライミング用のハーネスと軽量なアルパインハーネスでは使用感がだいぶ異なります。特に、体重をハーネスにかけてぶら下がった場合、アルパインハーネスは安定感に乏しく腰や股間が痛い場合があります。インドアでのジムクライミングで試してみて、問題がなさそうであればアウトドアでの利用を検討してみてください。

Q2.アルパインハーネスと普通のフリークライミング用のハーネスの違いを教えてください。

A.重量、機能、使用感が異なります。(1)重量に関して、普通のフリークライミング用のハーネスは300〜450g程度のものが多いですが、アルパインハーネスは200g台のものが多く軽量です。(2)機能に関して、アルパインハーネスはギアループ(ギアラック)が少なかったり、様々な機能が省略されている場合があります。(3)使用感に関して、軽量化のために各種ベルト・ループ類が細くできているので装着した時に動きの妨げになることが少ない。ただし、体重をかけたときに細いベルト・ループで体重を支えるので痛かったり、締め付けられるような感覚があります。

Q3.剱岳や大キレットに挑戦しようと思いますが、ハーネスは必須装備ですか?

A.必須装備です。剱岳や大キレットは一般登山道では、国内で最も難しいルートになります。これらのルートでは、岩場、鎖場、ハシゴが連続し、滑落の危険性が高くなります。また、こういったルートでは毎年滑落や落石等によるケガが発生しており、自分たちのメンバーや他人が事故に合わないとも限りません。万が一のためにソロで行く場合でもハーネス、ヘルメット等を装着し、安全に対して最大限に準備してのぞみましょう。また、ハーネスを装着すると気持ち・身が引き締まって、程よい緊張感も得られます。

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マムートハーネスカンプハーネス

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とは

アイスクライミングとは

ロープの選択方法

 クライミングや登山といったスポーツ分野では、ロープを使うシーンが少なくありません。危険なルートを安全に登るために自分たちの安全を確保するために、ロープが使われます。クライミングや登山で使われるロープは一般的にはダイナミックロープと言って、ロープ自体が伸長(伸び縮み)して滑落等の衝撃を緩和する仕組みになっています。これによって、滑落時に人の体に生じる滑落の衝撃を緩和して、安全を確保します。このページでは、主にクライミングや登山において、ロープが必要な時の選択方法を説明します。また、主に英語表記を標準とし、ドイツ語等の表記の場合は明示して表示します。

基礎情報

■ ロープの各部位名称



■ About “Rope”(ロープ、クライミングロープ)とは

 クライミングや登山で使われるロープ(Rope:英語)は、ザイル(Seile:ドイツ語)とも呼ばれ、岩場、雪壁・雪稜、氷壁、沢、岩稜帯等、危険なルートや行程で自分たちの安全を確保するために使います。使う目的でいくつかロープの種類があるので、それぞれ説明します。
 ロープの伸び縮みの度合いでダイナミックロープ(dynamic rope)とスタティックロープ(Static rope)の2種類があります。ダイナミックロープは伸縮性のあるロープで、スタティックロープは伸縮性が(ほとんど)ないロープのことです。クライミングや登山で使われるロープは主にダイナミックロープが使われ、滑落等の衝撃に対してロープが伸びることによってその衝撃を吸収して安全を確保します。逆にスタティックロープは、クライミングや登山で一般的には使われることはなく、レスキュー、懸垂下降やロープを登るためのフィックスロープ(固定ロープ)として使われることがあります。伸縮性がほとんどないために固定してそれを手でつかんで登っていくというシーンでは便利ですが、滑落時の衝撃を吸収することはないです。本ページの以降では、主にダイナミックロープの使用を前提に説明します。

■ ダイナミックロープの選択のポイント

 ダイナミックロープはその利用目的から、3つの分類に分かれます。
(1)シングルロープ(Single Rope):ロープの種類の中で最も強度が高く、クライミングのシーンで最も良く使われるロープの種類です。1本で使います。ロープ径は8.9-11.0mm、重量は52-77g/m、UIAAフォールテスト5-17回。
(2)ハーフロープ(Half Ropes):日本ではダブルロープと言うのが一般的でしょう。主にアルパインクライミング、マルチピッチクライミング、アイスクライミングなどのルートが直上していない場所や凹凸があったり、左右にトラバースするルート等で使われます。1ルートで2本のロープを使いますが、ルートがジグザグに左右に移動する場合やトラバースする場合でも、ロープをかける支点(ランナー)はなるべく直線状であるほうが、引っ掛かりによる摩擦を軽減でき、滑落した際の衝撃をロープの伸びが吸収するため安全です。ロープ径は8-9mm、重量は41-53g/m、UIAAフォールテスト6-16回。
(3)ツインロープ(Twin Ropes):上記のハーフロープと似ていますが、2本のロープを同時・同箇所で支点を取りながら使う点でハーフロープとは異なります。主にアルパインクライミング、マルチピッチクライミング、アイスクライミングなどのアクティビティで使われ、ルートが比較的直線的な場合に使用できます。また、登攀後に懸垂下降する場合でも上記ハーフロープと同様にロープ長いっぱいに懸垂下降できるので、効率が良いです。ウィークポイントは、2本同時に支点を取るので操作性に慣れが必要で、1本よりもやりにくいでしょう。このタイプは日本では伝統的にあまり使われていません。ロープ径は7-8mm、重量は37-42 g/m、UIAAフォールテスト12-19回。

マムートのクライミングロープ

 150年以上も続いているスイスの老舗ブランド マムートのクライミングロープは世界中で使われています。その品質の高さ、手触り、しなやかさ、強度、コーティング(水・泥を付きにくくする)等、革新的な技術で、世界中のクライマーから信頼され使われています。

■ マムートのシングルロープ

 マムートのロープには3つのラインナップがあります。(1)コーティングフィニッシュ(COATINGfinish™ line)、(2)スーパードライ(superDRY™ line)、(3)クラシックの3つです。(1)コーティングフィニッシュは軽量かつ強度の高いマムート技術を惜しみなく使ったロープです。自分の限界に挑戦する際のオンサイト・レッドポイントトライ、長時間岩壁にへばりつくマルチピッチクライミング等、自分のクライミングのパフォーマンスを最大限に発揮したいここぞという時に使用します。(2)スーパードライは軽さ、強度、耐環境性能(水や泥)、価格等バランスが取れたラインナップです。アウトドアでのクライミングで、マムートのロープをはじめて購入する際はこのラインナップから検討するとよいでしょう。(3)クラシックは、強度や価格が手ごろなラインナップです。耐環境性能はあまりありませんので、野外でのシングルピッチでのトップロープ、インドアのジムでのクライミングにピッタリです。
 これらのラインナップとおすすめアクティビティをまとめた比較表を下記に紹介します。
how_to_choose_rope01.png

マムート シングルロープ商品一覧
No商品名ロープ径ロープ長重さ
(1)9.5 Infinity Coating Finish9.5mm40m2320g
(2)9.5 Infinity Coating Finish9.5mm50m2900g
(3)9.5 Infinity Coating Finish Duodess9.5mm50m2900g
(4)9.5 Infinity Coating Finish Duodess9.5mm60m3480g
(5)9.5 Spark Superdry Standard9.5mm50m2950g
(6)9.5 Spark Superdry Standard9.5mm60m3540g
(7)10.0 Sensor Superdry Duodess10.0mm50m3350g
(8)10.0 Sensor Superdry Duodess10.0mm60m4020g

■ マムートのダブルロープ


ロープに関するよくある質問

Q1.登山でこういったダイナミックロープは必要ですか?

 A1.必須装備ではありません。登山で予備的に携帯するロープは比較的短く(20〜40m)、ロープ径も細い(7〜9mm)場合が多いです。そういったロープでも800g〜1.5kg程度あり、それなりの重さがあるので、装備に含めるかどうかはルートの状況、メンバーの技量等を総合的に判断して持っていくかどうかを決定する必要があります。ただし、いわゆるクサリ場や岩場が連続するような難所と呼ばれる場所を通過する場合には、こういった予備的なロープを携帯する意味があります。たとえば、天候が急に悪化して岩場が雨でぬれて滑りやすい個所を通過する際に、懸垂下降や簡易的に安全を確保することもできます。また、ロープを持っていく際は、各自の個人装備であるハーネスを携帯していないとロープで安全確保することが難しいです。  

Q2.ロッククライミング(フリークライミング)用にロープを購入したいのですが、長さはどの程度必要ですか?

 A2.シングルロープの50mを基本にご購入下さい。野外でのクライミングでは、国内の多くのルートは50mロープで対応できます。ただし、一部60mやダブルロープで対応しなければならないようなルートもありますので、Webやトポ(日本の百岩場等の書籍)で確認しておきましょう。屋内でのインドアクライミングでは、30mや40mのロープでも可能ですが、屋外で使っているロープを兼用することも問題ないので、初めて購入する際は、シングルロープの50mを購入してください。

Q3.知り合いからロープをもらいました。どういったことを確認すれば、ロッククライミングで使えますか?

 A3.クライミングで使うロープ(特に、リードクライミングやトップロープクライミング)は、自分で購入することを強くお勧めします。ロープは、クライマーの安全を確保するもっとも重要な装備なので、日ごろの管理や使用状況など、特に注意したい装備になります。信頼できるパートナーや知り合いのガイドなどから譲り受ける場合は別ですが、オークションやよく知らない方からの購入は、極力避けるべきでしょう。

Q4.ロープは重いですか?

 A4.重いです。50mのシングルロープで約3kg〜3.5kgあります。また、雨にぬれたり、泥や土が付いたりすると、ちょっとずつですが重くなっていきます。パッキングする際のだいたいの大きさとして、春・秋で使用できるシュラフ程度の大きさになります。ロープはチームの共同装備となる場合が多いので、2名で1本、3名で2本等を分担して持つ場合が多いです。その他、登攀具(とうはんぐ)のカラビナ、スリング、クイックドロー(ヌンチャク)等も共同装備なので、それらと共に分担して持ちましょう。

Q5.山岳会に入りました。クライミング初心者ですが、山岳会で外でのクライミングの際には自分はロープを持っていくべきですか?

 A5.山岳会の方針によりますので、山岳会にご確認ください。山岳会によっては、会の共同ロープを所有する場合があるので、個人のロープを持ってこなくても良いですが、同人的な会だと各人がロープをそれぞれ持っていく場合があります。自分が登るときは自分のロープを使って登るため、ロープが必要な場合があります。ただし、ヌンチャク(クイックドロー)やカミングデバイス、終了点の仕組みについては、共同で使うことが一般的です。
 個人個人がロープを使う意味としては、クライミングと言うスポーツがもともと危険を伴うスポーツで、登る人が装備やルート、自分・関係者に関する様々なリスクを受容して活動するという基本的な考え方(オウンリスクOwn risk、自己責任の原則)があるためです。特にロープは消耗が激しく、ロープによっての性能・価格が異なるため、ロープは個人装備と考える山岳会もあります。

Q6.ロープは切れますか?

 A6.状況によって切れます。ロープが切れる原因として、(1)経年劣化によるロープ自体が劣化することによって切れる場合と、(2)鋭利な岩・落石等によってロープ自体が切れるもしくは傷つくことによって切れる場合があります。(1)の場合はなかなか発見することが難しいですが、ロープを使う際に毎回、ロープ全体を手や目で確認して、違和感がないか、異常にキンクしていないか、見た目でほつれているところはないか等を確認するようにして下さい。(2)ロープ自体が切れたり傷ついた場合は見た目でわかる場合が多いです。また、見た目でわからなくても、ロープに落石が当たった等の場合は、上記(1)の確認を入念に行って下さい。特に落石が落ちてロープが切れるということは外岩でクライミングする場合にしばしば起こることがあるので、よく注意しましょう。

ガスストーブの選択方法

ガスストーブの選択方法

基礎情報

■ About “Gus Stoves”とは

 登山やアウトドアで使う簡易なガスストーブのこと。ヘッドの部分だけをガスヘッド、バーナー、ゴトク(※)ともいう。登山において、料理、水を暖める、衣類・テントの乾燥、暖を取る時に使用する。
 ※正しくは、ゴトクはコッヘルを乗せる台のことをいう。

■ 使用目的・使い方

 ストーブとガスカートリッジ(燃料)を接続し、ライターや自動点火装置で火をつける。この時、ライターに火を点火し、バルブを少し開けて、「シュー」という音と確認しながらストーブに火をつける。一酸化炭素(無味無臭)中毒に注意し、空気を循環させるように気を付ける。テント内や屋内で使用することは基本的には禁止だが、猛吹雪の時に外で料理することは現実的に難しいので、前室で使う等、火気と換気に特に注意する。
 ストーブに火が点火したら、コッヘルや鍋で料理したり水を温めます。暖を取りたいときは、バーナーからコッヘルや鍋をおろして小さめの炎で暖まります。湿った登山靴等を逆さにしてストーブで乾かすこともありますが、近づけすぎると溶けることがあるので、十分注意しましょう。

■ 選択のポイント

 選択のポイントとして、重さ、みため、機能の3つがあります。自分の使うシーンに合わせて、洗濯してみてください。

選択のポイント(1) 重さ

 山岳用の最軽量タイプ(50〜100g)や軽量タイプ(100〜150g)、キャンプ用の200gのものまでさまざまな形状のものがあります。最軽量や軽量タイプは、コッヘルを置いた時の安定感が多少悪いです。火力は、それぞれのタイプであまり変わりません。初めて購入する際は、軽量タイプを選択すると長く使えます。

選択のポイント(2) みため

 最近のストーブは、メーカー間に出力や重さにそれほど差異があるものではなく、店頭で「自分はこれだ!!」と思うもので良いと思います。

選択のポイント(3) 機能

 火力、防風性、高効率で各社に特徴があります。EPIはS.F.P.M.という極細の金属繊維をヘッドに採用し、高い火力・耐久性・耐風性を備えます(REVO-3700)。SOTOは、マイクロレギュレーター機構を採用し、火力が落ちにくく、外気温に左右されにくい(SOD-300)ですね。

■ 使いこなすために

 ガスストーブを使いこなすために様々なノウハウを説明します。

(1) ストーブとガスカートリッジ接続方法

 ヘッドとガスカートリッジの接続部分をね回し、ゴムパッキン部までしっかり接続します。必ずガスカートリッジの接続口を上にしうて接続しましょう。横や下にして接続するととブシュッと音がして液体状のガスが漏れるのでやめましょう。強く締めすぎると、ガスカートリッジの接続部分のバルブがへこみ、ガスが出なくなってしまう場合があるので注意しましょう。ガスカートリッジの蓋は移動中は必ずかぶせるようにしましょう。

(2) メンテナンス・保管

 基本的にはメンテナンスフリーですが、使用後はよく乾かします。汁が吹き零れてゴトクに付着した場合は、濡れた布や歯ブラシ等でこすり落とし、最後に吸水性の良いタオルでふき取る。逆にバーナーヘッドはデリケートな素材が多いのでなるべく触らないように。水洗いはNG。

(3) 用途にあったガスカートリッジの選択

 夏の車内での放置や他の火に近づけるなど40度以上に本体さらさないこと。左からレギュラー(ガス量230g、10度以上)、パワープラス(225g、-15度以上)、エクスペディ ション(190g、-25度前後)。エクスペ ディションは極寒地用に作られ、ガスの内容量が極端に少ないので、日本で使 うことはないだろう。

■ ガスストーブの選択方法 サマリーシート

ガスストーブの説明

■ ガスストーブの比較・おすすめ

ガスストーブの説明

ガスストーブに関するよくある質問

Q1.ガスストーブのおすすめはありますか?また、なぜそれがおすすめなのでしょうか?

A1.ズバリおすすめを教えます。オールラウンドなアウトドアでおすすめできるモデルは、(1)EPI REVO-3700(S-1028)、(2)PRIMUS ウルトラバーナーの2つになります。ガスストーブで最も重要なことはタフ(耐久性・信頼性が高い)であることが求められます。真夏の暑い時期、雨風・霧などの水滴、-25度まで下がる真冬の山岳、これらの悪条件の中でもこの2つのモデルは高いパフォーマンスを発揮します。山岳ガイドとして両モデルを4年以上使用し続けていますが、ほぼメンテナンスフリーで使い続けられます。(1)も(2)も最軽量クラス・最少サイズで簡単に持っていくことができますが、コッヘルを安定してゴトクニ置くには多少慣れが必要です。おそらく、この2つのモデルが登山用のガスバーナーで最も売れているモデルだと想定しています。また、上記以外にも、次の2つのモデルもお勧めです。(3)SOTO マイクロレギュレーターストーブ SOD-300、(4)PRIMUS エクスプレス・スパイダーストーブの2つです。(3)は安定した炎が特徴です。夏〜厳冬期の気温でも、あまり変わらない火力が得られます。軽量コンパクトなので、予備用としても重宝しています。(4)は長期、複数名のパーティーで使用するのに適しています。ガス管との分離型なので、大型のコッヘルでも安定しておくことができます。

Q2.ガスストーブの自動着火装置が壊れたみたいです・・・。こんなに早く壊れるものでしょうか?

A2.使用頻度にもよりますが、毎週登山で使い続けていると、半年もたてば自動着火しなくなります。

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは

テントの選択方法

テントの選択方法

 ラブジアースではテントはまだ取り扱っていませんが、選択方法を説明したいと思います。

基礎情報

■ About “Tent” テントとは

 テントとは野外においての一時的な居住空間を与えてくれるシート状の屋根付き家です。雨、風、雪、寒さ、紫外線等の環境から隔離された空間が、疲れた身体を休める場所を提供してくれるでしょう。

■ 分類

 ウォールの枚数からシングルウォールとダブルウォール、構造から自立式と非自立式に分かれます。

■ 1〜3人用の山岳テント一覧

山岳テント一覧

■ エキスパートアドバイス

登山靴の選び方ザックの選び方カラビナの選び方アルパインハーネスの選び方
悪場での身のこなし方行動食の摂り方登山のためのロープワーク初級雪山登山のリスク
雪山登山とはアイスクライミングとは

ゲイターの選択方法

ゲイターの選択方法
 ゲイターを装着することによって、ズボン(パンツ)の裾がひらひらすることなく、泥や砂ぼこりで汚れることを避け、登山靴に異物が入ることを防ぎます。

基礎情報

■ ゲイターの各部名称

ゲイターの各部位名称

■ About “Gaiter”(ゲイター、スパッツ)とは

 ゲイターは、スパッツとも呼ばれ、パンツ(ズボン)と登山靴の隙間にかぶせるように装着する装備です。雪山、雨、砂ぼこり、砂利などの環境から、登山靴にこれらの水や泥、砂等が入り込むことを防ぎ、パンツの裾が濡れたり汚れたるすることを防ぎます。
 最近では山でのおしゃれアイテムとしても浸透してきており、カラフルな色彩やチェック柄など雨で憂鬱な気持ちをぱっと明るくしてくれますね。
 ニュージーランドでは、このゲイターと短パンを合わせることをキウィスタイルというそうです。

■ 選択のポイント

 ゲイターはその利用目的から、3つの分類に分かれます。国内での登山の利用ですと、(2)がおすすめです。(1)は生地が薄かったり、登山靴と合わない場合があるので、注意して購入しましょう。(3)は海外遠征、高所登山、極所登山等で使います。
 (1)トレイルゲイター(Trail gaiters):その最低限の目的から薄く軽く、透湿性・通気性に優れたモデルが多い。主な機能として、砂ぼこり、砂、泥等が登山靴に入り込むことを防ぎます。発生性があるモデルが多く、完全防水のモデルは少ないです。
(2)アルパインゲイター(Alpine gaiters):アルパインゲイターは、トレッキング、登山、クライミング、アルパインクライミング、雪山登山等、様々なアクティビティで使うことができます。防水性があるモデルが多く、比較的高いモデルが多いです。
(3)極地用ゲイター(Expedition gaiters):高所登山用のゲイターで、ネオプレーンの保温材や防風性、防水性、透湿性があり、しっかりした生地のもの。国内で使用することはほとんどなく、海外の4000m以上の山岳で使います。

 

ゲイターに関するよくある質問

Q1.ゲイターは山登りのために必須装備ですか?

 A1.必須装備ではありません。あればより快適な装備の一つです。ただし、以下の状況の時はアルパインゲイターの装着が必須の時もあります。
 (1)雨が降っているもしくは雨の予報が発表されている時。登山では、足を曲げ伸ばし山を登ったり、下ったりします。そういった際に、レインウェアと登山靴の間から雨がしたたり落ち、登山靴に水が入り湿ってしまうことがあります。
 (2)雪山でラッセル等の深雪が想定される時。この場合は、ゲイターを装着していないと、登山靴に雪が入り湿ってしまい、凍傷や低体温症のリスクを高める場合があります。
 

Q2.雨具の上に、それとも下に装着、どちらが正しいの?

 A2.ケースバイケースですが、人の好みによって変えても問題ありません。それぞれメリットとデメリットがあります。(1)雨具の上からゲイターを装着するのメリットは、雨具のパンツの裾が泥や砂等の汚れることを防ぎます。装着も簡単です。デメリットは、雨量が多くなってきた場合は、雨具とゲイターの隙間から水が浸入して、インナーパンツを濡らすこともあります。また、足の曲げ伸ばしの際に少し動きにくかったり、ひざを曲げて伸ばすと雨具のパンツがダブついてしまうことがあります。(2)雨具の下に装着するメリットは、動きやすさと雨を自然に流すため、インナーパンツが濡れにくいということでしょう。デメリットは雨具の裾が汚れやすいですね。

Q3.夏山で使っていたゲイターは雪山でも同様に使えますか?

 A3.使えますが、耐久性の問題があります。主に夏山で使うアルパインゲイターは、雨水が登山靴に侵入することを防ぐ目的のため、防水性のみの機能が重視され、生地が薄いモデルが多いです。これに比べて雪山用のアルパインゲイターは比較的生地が厚い(地厚)のモデルが多いです。これは、アイゼン、ピッケル等の鋭利な装備から身を守る意味と、歩行中のアイゼンの引っかけの際にゲイターが破れないように生地が厚くなっています。夏山で使う薄手のゲイターを雪山で使った場合、アイゼンを引っかけるとビリビリ破れることがあります。こういったリスクを承知で使う分には問題ありません。